設定の手引き

28 並列設定を変更する

28.1 並列実行数を変更する

 

28.1.1 並列実行数を変更する


通信相手先と設定を取り決めて運用を開始した後、送受信を行った際に「リソースの並列数超過により、ファイル転送を中止しました」のエラーメッセージを出力して通信を失敗する場合には、「並列実行数」の見直しが必要となります。
「並列実行数」の設定数については、運用に依存するため、お客様と通信相手先で同時接続数等を確認して、調整します。
並列実行数は発着信共に有効です。

運用として並列実行数へ設定できる最大上限数は「10」となります。
※ACMS Cloudの機能として設定可能な最大値は「9999」となりますが、運用上の推奨数は「10」となります。発信の際は最大上限数で発信可能な運用をお願い致します。

着信時の場合には着信する論理ファイルの定義数を考慮して、並列実行数を適切に設定してください。
また、同時に着信する可能性のあるファイル数を想定して、適切な並列数を設定してください。
本システムは共同利用モデルとなっており、安定した運用のためには皆さまのご協力が重要となります。円滑なご利用のため、システム負荷を考慮した設定にご協力いただけますようお願いいたします。

調整を行った結果「並列実行数」を変更する場合には、通信ユーザー、または論理ファイルの並列実行数の数値を変更します。
並列実行数の仕組みとしては通信ユーザーの並列実行数の範囲内で並列実行されます。
論理ファイルの並列実行数を超えて発着信があった場合は論理ファイルの並列数超過となります。
並列実行数を上げたい場合は、論理ファイルとあわせて通信ユーザーの並列実行数も大きな値に変更してください。

並列実行数を変更する際は、各手順の通信ユーザー、論理ファイルの設定をご参照ください。

15 新規取引先を追加する(全銀手順)
16 新規取引先を追加する(JX手順)
17 新規取引先を追加する(AS2手順)
18 新規取引先を追加する(ebXML MS 2.0手順)
19 新規取引先を追加する(SFTP手順)

通信ユーザーの並列実行数項目では、通信ユーザー単位の並列実行数を指定します。
論理ファイルの並列実行数項目では、論理ファイル単位の並列実行数を指定します。

以下表の「×」は並列実行数は「1」固定となり、変更できません。

並列実行数変更可否
手順項目

通信ユーザー

論理ファイル

全銀手順


×

JX手順サーバー

△※1

△※1

JX手順クライアント

×

×

AS2手順

ebXMLMS2.0手順

SFTP手順クライアント

×

※1  JX手順サーバー送信時は設定に関わらず「1」固定になります。

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