36.1 障害の原因を調べる
本章では障害が発生した場合に原因を切り分けるための方法について解説します。
36.1.1 障害通知を確認する
36.1.1.1 通知メールを確認する
エラーが発生した場合、設定に従って通知メールが配信されます。
運用管理画面の[状況]-[ログ]から発生したログの詳細を確認してください。
36.1.1.2 運用管理画面から確認する
通知メールの設定をしていない場合には、[状況]-[ログ]から、対象のログを参照します。
レベル「WARNING」「CRITICAL」が出力されているかを検索し、出力されていた場合は詳細を確認してください。
36.1.1.3 影響範囲の確認
出力されたログより事象が発生した対象の通信ユーザー、論理ファイル、またはフローを確認し、発生事象を確認してください。
出力されたログのガイダンスやアクションに従って対処方法を実施してください。 以下は目的や状況に合わせた確認の詳細の手段となります。
目的別のエラーの確認方法としては『33 データ送受信ができているかを確認する』33.1.1エラーの確認を参照してください。
タスク状況を確認するには、[状況]-[通信タスク]、または[状況]-[フロータスク]で、対象タスクの実行状態を確認します。
通信の場合は通信タスクを検索します。
RACCOONデータ変換やWebAPIクライアント機能で実施するWebAPIクライアント実行操作については、フロータスクを検索します。
また通信から連携されたフローについて補足します。
検索方法としてはフロータスク画面の「フロー名」項目に対象のフロー名を入力して検索します。検索結果から該当する時間の処理を確認し、状態を確認します。
その際にフローの前段にあたる通信処理対象を確認したい場合は、フロータスク一覧の要求元ターゲットのIDに通信ユーザー名、要求元ターゲットのサブIDに論理ファイル名が表示されます。
36.1.2 障害対応手順
テストなどの初回実行時は通信ユーザー、論理ファイル、フローなどの設定に相違がないか定義を確認してください。
誤っている場合は設定を変更します。どのシステムから再実行するかは両社の取り決めに従って実施してください。ACMS Cloudから実施する場合は、タスクを再実行してください。
上記を確認しても事象の原因がわからなかった場合には、
原因を確認するためにログに出力された「ログID」と「エラー情報」を詳細画面の情報から確認します。
[ログ]より確認できた「ログID」でヘルプ画面からよくある質問(FAQ)を開いて検索します。
ログ内容に出力されたエラー情報が一致するかを確認します。
FAQに記載された原因、対処法を確認の上で実施してください。
36.1.3 接続相手とのコミュニケーション
必要があれば通信相手先へ連絡、発生当時のエラー状況や両社の設定値を確認してください。
データ送受信を再実行するかは両社の取り決めに従って実施してください。 ACMS Cloudで再実行する場合には下記マニュアルを参照してタスクを再実行してください。
再実行については『33 データ送受信ができているかを確認する』33.2 タスクを操作するを参照してください。
36.1.4 カスタマー・サポートへのお問い合わせ
上記を確認しても、解決しない場合にはヘルプ画面の「カスタマー・サポートへの問い合わせ」にてご連絡ください。
問い合わせ時は、以下の情報をご提供ください。
また、「トラブル発生時に収集しておくべき情報」(FAQ-000013217)もあわせてご参照ください。
FAQサイトから上記FAQ番号を検索して参照してください。
・発生時の状況
・実施された確認内容
・相手との調整、試行内容、結果
・事象発生時の日時、ログ