20.1 フローを設定する
本章では、フローの設定について説明します。
20.1.1 実行毎に異なる値でフローを実行する
アプリケーション処理が参照するファイルを通信相手毎に切り替えたいなど、実行毎に異なる値でアプリケーション処理を動かしたいことがあります。
ACMS Cloudではパラメーターマクロを用いることで、実行毎に値を切り替えて処理を行うことができます。
20.1.1.1 パラメーターマクロ
パラメーターマクロは、前段処理の実行結果を利用するための特殊な表記です。
業務処理は様々な処理を連携させて一連の処理を行います。一連の処理であることから、ある特定の処理を行う際に前段処理の実行結果を利用したいことが往々にしてあります。
定義時にパラメーターマクロを用いることで、当該処理実行時にマクロ部分の置換処理が行われます。置換処理では、マクロ部分が当該マクロに対応する前段処理の実行結果の値に置き換えわります。
フローを定義する際には、フロー入力パラメーター、および各種ジョブの設定を行う際にパラメーターマクロを用いることができます。
パラメーターマクロには、ACMS Cloud組み込みマクロと出力パラメーターマクロがあります。
■ACMS Cloud組み込みマクロ
ACMS Cloudが標準で提供するマクロをACMS Cloud組み込みマクロと呼びます。
ACMS Cloud組み込みマクロは規定のルールに則り、タスクの特定項目の値や現在システム日時などへの置換処理を行います。
ACMS Cloud組み込みマクロの表記ルールは次の通りです。
%(prefix.)規定のマクロ名称%
規定のマクロ名称とそのときに取得できる情報の内容は、20.4 ACMS Cloud組み込みマクロを参照してください。
prefixを付与することで、置換情報を取得するタスクを特定することができます。ACMS Cloud組み込みマクロでは、次のprefixを指定できます。
prefix | 説明 |
---|---|
pre_task | 直前のタスクから置換情報を取得します。 例えば、フロー定義に設定した場合は、フローを実行した処理のタスク(通信タスクなど)から置換情報を取得します。 |
my_task | 自タスクから置換情報を取得します。 例えば、フロー定義に設定した場合は、フロータスクから置換情報を取得します。 |
- prefixは省略可能です。省略時は”pre_task”が適用されます。
- prefixを指定できないマクロがあります。該当マクロはACMS Cloud組み込みマクロの「取得できる情報」にその旨を記載してあります。
■出力パラメーターマクロ
通信処理はプロトコル毎に、アプリケーション処理はアプリケーション毎に、後続処理へ連携できる情報が異なります。ACMS Cloudは処理によって異なるこれらの処理結果情報を、出力パラメーター情報としてタスクに記録しています。
出力パラメーターマクロは、タスクの出力パラメーターに記録された値への置換処理を行います。
出力パラメーターマクロの表記ルールは次の通りです。
$(prefix.)出力パラメーターのキー名$
置換情報取得対象タスクのキー名が一致する出力パラメーター値を取得できます。
各処理の出力パラメーター名は、各処理の説明を参照してください。
prefixを付与することで、置換情報を取得するタスクを特定することができます。出力パラメーターマクロでは、次のprefixを指定できます。
prefix | 説明 |
---|---|
pre_task | 直前のタスクから置換情報を取得します。 例えば、ジョブ定義に設定した場合は、直前ジョブ定義のジョブタスクから置換情報を取得します。 |
ジョブ名 | ジョブ定義に出力パラメーターマクロを設定する場合に指定することができます。 同一フロー内で名称が一致するジョブ処理のタスクから置換情報を取得します。 |
prefixは省略可能です。省略時の挙動は定義対象により異なります。
フロー定義で省略された場合には、”pre_task”が適用されます。
ジョブ定義で省略された場合には、キー名称が一致する出力パラメーターが見つかるまで直前タスクからフロータスク内のジョブタスクを一つずつ遡ります。フロータスク内の先頭ジョブタスクまで遡っても見つからなかった場合には、パラメーター名が一致するフロー入力パラメーターの値が取得できます。
20.1.1.2 エスケープ
「%~%」や「$~$」を、置き換え処理を行わずにそのままの値で使用したい場合は、文字列をダブルクォーテーションで囲みます。
例)”$100,$200”
ダブルクォーテーション(“)を文字として使用したい場合は、バックスラッシュ(\)でエスケープします。
例)\”
バックスラッシュ(\)を文字として使用したい場合は、バックスラッシュでエスケープします。
例)\\
20.1.1.3 マクロの対象外の項目
マクロの対象外の項目では、マクロの置換は行われません。また、ダブルクォーテーション(“)およびバックスラッシュ(\)が指定されていた場合、エスケープとは見なされず、そのままの値で処理が行われます。
項目がマクロの対象であるかは、以下をご覧ください。
- フロー/ジョブの設定項目の情報
- アプリケーションの設定項目の情報
20.1.2 フローの基本設定
フローを定義する際には、まずフローの基本情報を設定します。
20.1.2.1 フローの基本設定項目
■ヘッダー情報

項目名 | 説明 |
---|---|
業務グループ | フローが所属する業務グループです。 EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。 ●EDI(対外接続) WG-ED ●基幹システムとの接続 WG-ES |
フロー名 | フローの名称です。 |
貸出 | 他業務グループへフローを貸し出すか否かです。 |
アプリケーションポートグループ | 業務グループの設定によりデフォルト値が設定されます。変更する必要はありません。 |
フロー入力パラメーター | フロー入力パラメーターです。 詳細は後述します。 |
注釈 | 注釈です。 |
■実行制御情報

項目名 | 説明 |
---|---|
障害停止 | フローで障害停止制御を行うか否かです。 フローで障害停止制御を行うか否かです。 |
並列実行数 | フローの最大並列実行数です。 |
20.1.2.2 フロー入力パラメーター
フロー起動時に受け渡すパラメーター情報をフロー入力パラメーターと呼びます。

通信や別フローの実行結果情報などフロー外部で発生した情報を、フロー内のアプリケーション処理や分岐ジョブの条件などで使うことがあります。フロー外部の情報はフロー入力パラメーターで情報を受け渡さないと、フロー内部で利用することができません。
■フロー入力パラメーター設定項目
項目名 | 説明 |
---|---|
パラメーター名 | フローパラメーターの名称です。 任意の名称を用いることができます。 |
必須区分 | パラメーターの必須区分です。 |
マッピング名称 | 通信処理の処理結果情報を取得するためにパラメーターマクロを記載します。 |
デフォルト値 | オプションパラメーターが指定されなかった(省略された)場合に適用される値です。 |
■フロー入力パラメーターの定義方法
通信処理以外からフローを実行する場合には、フローを実行する側がフロー入力パラメーターに適用する値を指定します。
しかし、通信処理からフローを実行された場合は、フローがフロー入力パラメーターに適用する値を探しにいきます。
通信処理以外がフロー入力パラメーターの値を指定する際は、パラメーター名に対して値を指定します。パラメーター名には任意の名称を付与することができます。パラメーターの意味を理解しやすい名称にすると、実行側が値を指定しやすくなります。
通信処理からフローが実行された場合には、マッピング名称に設定されたパラメーターマクロで通信の処理結果情報を取得します。
20.1.3 フローエディター
前項のフロー基本設定が完了したら、次に業務処理の流れを定義します。
ACMS Cloudではフローエディターを使って、視覚的にわかりやすく業務処理の流れを定義することができます。
フローエディターでフローを定義する手順は以下の通りです。
なお、配置できるジョブ数には下記制限があります。
・startジョブを除いて配置できるのは最大4つまでです。
・RACCOONは1つまでです。
・WebAPIリクエストアプリは2つまでです。
- フローを新規登録するために、フロー一覧画面右上の「新規作成」ボタンを押下します。

- 「新規作成」ボタン押下後に表示されるフロー詳細画面で、前記のフローの基本設定項目を設定します。
- フローエディターを開くには業務グループを選択、フロー名を入力後、フロー定義画面上部のフローエディタータブを押下します。

初期のフローエディター画面には開始ジョブが自動で配置されます。

- 画面右側のパレットからフローに組み込みたいジョブをドラッグアンドドロップします。

- ドロップした直後のジョブはジョブ定義を行っていない状態のため、エラーの存在を示す赤いアイコン、ないしは警告の存在を示す黄色いアイコンで表示されます。
- アプリケーションジョブを配置する場合には、パレットの「コントロールジョブ」を「アプリケーションジョブ」に切り替えてください。
- ジョブ定義を行うにはジョブアイコンをクリックします。
- アプリケーションジョブの場合、まずは定義されているアプリケーションの中から該当ジョブで実行するアプリケーション名を選択します。

- 各ジョブ定義の設定項目の意味については、後述の「20.2 コントロールジョブの設定」、「20.3 アプリケーション設定」を参照してください。
- ジョブ定義内にエラーが存在する場合、エラーを解消するまでジョブ定義を保存することができません。
- ジョブアイコン右側の丸とジョブアイコン左側の丸とをドラッグアンドドロップし、処理したい順番にジョブを接続します。

- 誤って配置したジョブや、データフローは対象を選択した後に、画面上部の「削除」ボタンを押下することで削除することができます。また、削除ボタン左の矢印アイコンで「元に戻す」、「やり直し」を行うことができます。

- ジョブ定義、およびデータフローによるジョブの接続が完了したら、画面右上の「保存」ボタンを押下してフロー定義を保存します。
なお、ジョブの終端には単独通信チェインかWeb APIリクエストを設置する必要があります。

20.1.4 ジョブの入出力データフロー
ジョブ名称 | 入力データフロー | 出力データフロー | 後続実行 |
---|---|---|---|
RACCOON | 1 | 1 | 1 |
圧縮 | 1 | 1 | 1 |
解凍 | 1 | 1 | 1~N |
Web APIリクエスト | 1 | 1 | 1 |
開始 | × | 1 | 1 |
20.2 コントロールジョブの設定
本章では、各種コントロールジョブの概要について説明します。
20.2.1 コントロールジョブ共通の設定
項目名 | 説明 |
---|---|
フロー名 | フロー名です。 定義しているフロー名が自動で設定されます。 変更することはできません。 |
ジョブ名 | フロー内で一意のジョブ名です。 一意になる名称が自動で付与されますが、お客様のシステムに合わせて名称を変更できます。 |
注釈 | 注釈です。 |
20.2.2 開始ジョブ
フローの先頭を意味するコントロールジョブです。
フロー定義開始時点で自動配置されるため、特別な設定は不要です。
フロー内に適用可能な定数を指定することができます。
20.2.2.1 設定項目

項目名 | 説明 |
---|---|
パラメーター名 | 定数名です。 フロー内の各種ジョブで出力パラメーターマクロのキー名に本名称を指定することで定数値を取得できます。 |
固定値 | 定数値です。 |
20.2.3 単独通信チェインジョブ
通信処理へ実行を連携するためのコントロールジョブです。
伝送ファイル名やパラメーターを通信処理へ連携することができます。
実際の実行連携はフロー実行が正常終了するタイミングになります。
20.2.3.1 設定項目

項目名 | 説明 |
---|---|
ターゲット通信ユーザー名 | 実行連携する通信ユーザー名です。 |
ターゲット論理ファイル名 | 実行連携する論理ファイル名です。 |
伝送ファイル名 | 通信処理に渡す伝送ファイル名です。 指定する内容はプロトコル毎に異なります。「新規取引先を追加する」の各説明を参照してください。 |
パラメーター名 | 通信処理に渡すパラメーター名です。 指定できる名称はプロトコル毎に異なります。「新規取引先を追加する」の各説明を参照してください。 |
パラメーター値 | 実行時に連携する値です。 パラメーターマクロと文字列を使うことができます。 |
予約登録 | 予約状態で登録を行います。 |
処理予定日時 | 処理予定日時を指定します。 予約状態で登録する場合は指定できません。 未指定時はタスクの登録日時になります。 |
項目名 | 説明 |
---|---|
強制登録 | タスク登録後でも対処可能な問題(リソースが無効状態である等)が検出された場合に、検証エラーを無視してタスクを生成します。 また、データファイル未指定時は0バイトファイルを生成します。 |
取消再登録 | 着信送信時に同一ターゲットの未送信タスクを「取消」状態に更新した後にタスクを生成し、最新データのみを送信可能にします。 |
20.2.4 フロー/ジョブの設定項目の情報
20.2.4.1 フロー
項目名 | マクロ | 備考 |
---|---|---|
業務グループ | × | |
フロー名 | × | |
貸出 | × | |
アプリケーションポートグループ | × | |
注釈 | × | |
フロー入力パラメーター | ||
パラメーター名 | × | |
必須区分 | × | |
マッピング名称 | ○ | |
デフォルト値 | × | |
実行制御情報 | ||
障害停止 | × | |
並列実行数 | × |
20.2.4.2 開始ジョブ
項目名 | マクロ | 備考 |
---|---|---|
パラメーター名 | × | |
固定値 | × |
20.2.4.3 単独通信チェインジョブ
項目名 | マクロ | 備考 |
---|---|---|
ターゲット通信ユーザー名 | ○ | |
ターゲット論理ファイル名 | ○ | |
伝送ファイル名 | ○ | |
パラメーター名 | × | |
パラメーター値 | ○ | |
予約登録 | × | |
処理予定日時 | 〇 | |
強制登録 | × | |
取消再登録 | × |
20.3 アプリケーション設定
本章では、各種アプリケ—ション/アプリケーションジョブの概要について説明します。
20.3.1 ベースアプリケーションとラップアプリケーション
ACMS Cloudには、ベースアプリケーションとラップアプリケーションという概念があります。
20.3.1.1 ベースアプリケーションとは
ベースアプリケーションとは、アプリケーション処理を実行するために必要な情報が定義された基本アプリケーション定義を指します。ベースアプリケーション定義さえあれば、アプリケーションを実行することができます。
組み込みアプリケーションは動作に必要なベースアプリケーションが初期定義されています。このため、組み込みアプリケーションはアプリケーション定義を行わなくても、アプリケーション処理を実行することができます。お客様独自処理を実行するには、お客様にて外部アプリ実行のベースアプリケーションを定義していただく必要があります。
20.3.1.2 ラップアプリケーションとは
ラップアプリケーションとは、別のアプリケーション定義に対する参照を持つアプリケーションです。ラップアプリケーションは参照元のアプリケーション設定を引き継ぎますが、既定のルールに基づき任意の項目を上書き設定することができます。

このことから、ラップアプリケーションを用いることで、複数のジョブから利用するテンプレートアプリケーションを用意することや、設定により機能制限したアプリケーションを公開するなどの運用を行うことができるようになります。
ラップアプリケーションで参照元アプリケ-ションの設定を引き継いでいる場合、参照元の設定を変更するとその変更内容がラップアプリケーション側にも即時反映されます。
ラップアプリケーションはベースアプリケーション、ラップアプリケーション何れに対しても作成することができます。
20.3.1.3 ラップアプリケーションの定義方法
ラップアプリケーションはアプリケーション一覧画面、アプリケーション詳細画面の何れかから登録できます。
■アプリケーション一覧画面
ラップアプリケーションの参照元にしたいアプリケーションの「アクション▼」メニューから「ラップアプリを作成する」を選択します。

■アプリケーション詳細画面
ラップアプリケーションの参照元にしたいアプリケーション詳細画面の右上「アクション▼」メニューから「ラップアプリを作成する」を選択します。

20.3.2 アプリケーション共通の設定

項目名 | 説明 |
---|---|
業務グループ | アプリケーションが所属する業務グループです。 EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。 ●EDI(対外接続) WG-ED ●基幹システムとの接続 WG-ES |
アプリケーション名 | アプリケーションの名称です。 |
アプリケーションタイプ | アプリケーションの種類です。 |
ラップ元アプリ名 | ラップ元であるベースアプリケーションのアプリ名です。 |
貸出 | 他業務グループへアプリケーションを貸し出すか否かです。 する:他業務グループからも利用可能 しない:自業務グループのみ利用可能 |
注釈 | 注釈です。 |
■アプリ実行結果情報

項目名 | 説明 |
---|---|
データ出力 | アプリケーション処理が出力データを出力するか否かです。 「データを出力する」設定でデータが出力されなかった場合、後続処理へ空データを連携します。 「データ出力しない」設定でデータが出力されなかった場合、後続処理へ当該アプリケーションの入力データを連携します。 「データ出力しない」設定でデータが出力された場合、アプリケーションジョブ実行が異常終了します。 |
出力パラメーター名 | アプリケーションが出力するパラメーターのキー名です。 |
出力パラメーター必須区分 | 当該キー名のパラメーターが必ず出力されるのか否かです。 必須パラメーターが出力されなかった場合、アプリケーションジョブ実行が異常終了します。 |
終了状態 | 終了コード、および出力パラメーターの値を条件に用いて、アプリケーション処理の終了状態を定義します。 初期設定は終了コード=0が正常終了、終了コード!=0が異常終了です。 |
後続実行連携 | 複数のデータが出力された場合に、マージのイメージで一回だけ実行するか、データ毎に後続ジョブを個別実行するかです。 |
■実行制御情報

項目名 | 説明 |
---|---|
障害停止 | アプリケーションで障害停止制御を行うか否かです。 する:障害停止する しない:障害停止しない |
並列実行数 | アプリケーションの最大並列実行数です。 同一アプリが複数のフローで利用されている場合でも、アプリケーション実行としての並列実行制御が行われます。 未指定の場合は無制限になります。 |
リトライ | 「一時障害」で異常終了した時に自動リトライを行うか否かです。 |
リトライ回数 | 自動リトライ回数です。 |
リトライ間隔(秒) | 自動リトライ間隔です。 |
実行監視 | アプリケーション処理の無応答監視を行うか否かです。 |
実行監視時間 | 無応答監視時間です。監視時間を秒で指定します。 |
実行監視タイムアウト時処理 | 監視時間を経過しても無応答だった場合の挙動です。 ワーニングログのみ:警告ログを出力します。 強制停止:アプリケーション処理を強制停止します。 |
項目名 | 説明 |
---|---|
タスク強制停止操作 | タスクの処理強制停止操作を認めるか否かです。 「許可しない」設定の場合には、当該アプリケーションのタスクは処理中であっても処理強制停止操作が行えなくなります。 |
20.3.3 圧縮
圧縮は処理データをZIP形式で圧縮します。
圧縮できるファイルは1つのみです。また、圧縮メソッドは「DEFLATED」を使用します。
20.3.3.1 圧縮固有の設定
■圧縮情報

項目名 | 説明 |
---|---|
圧縮前ファイル名 | 圧縮前のファイル名を指定します。 |
文字コード | マルチバイト文字を使用する場合、圧縮前ファイル名を作成する文字コードを指定します。 |
互換パラメーターの出力 | データ分割キー1~3出力パラメーターの出力設定です。 |
20.3.3.2 終了コード
終了コード | 説明 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
2 | リトライ処理を行うことで回復する可能性があるエラー(I/Oエラーなど)が発生しました。 |
-1 | 定義矛盾など本来のアプリケーション処理を実行する前にエラーが発生しました。 |
20.3.3.3 出力パラメーター
パラメータキー名 | 説明 |
---|---|
_exit_code | 終了コードです。 |
_compress_outputfile_type | 圧縮が生成するファイルの種類です。 |
_compress_type | 圧縮タイプです。 出力されるパラメーター値は“zip”固定です。 |
_split_key_1 | ACMS B2B/E2Xの「データ分割キー1」の互換パラメーターです。 互換パラメーターの出力の指定に従った値が設定されます。 |
_split_key_2 | ACMS B2B/E2Xの「データ分割キー2」の互換パラメーターです。 互換パラメーターの出力の指定に従った値が設定されます。 |
_split_key_3 | ACMS B2B/E2Xの「データ分割キー3」の互換パラメーターです。 互換パラメーターの出力の指定に従った値が設定されます。 |
_error_type | エラーが発生した場合の障害原因メッセージです。 |
20.3.4 解凍
解凍はZIP形式の処理データを解凍します。ZIP形式データが複数のフォルダ、ファイルを含んでいる場合も解凍できます。
ただし、ZIP 形式データが以下の場合は、データ解凍処理は行わずエラー終了します。
・ZIP 形式以外
・パスワード付き
・圧縮メソッドが「STORED」「DEFLATED」以外
また、ZIP 形式データが壊れている場合は、データ解凍処理を中断し、エラー終了します。
20.3.4.1 解凍固有の設定
■解凍情報

項目名 | 説明 |
---|---|
圧縮前ファイル拡張子出力 | 圧縮前ファイル名に含まれる拡張子をパラメーターで出力するかを指定します。 |
文字コード | 圧縮前ファイル名にマルチバイト文字が含まれている場合、入力ファイルを作成した文字コードを指定します。 |
項目名 | 説明 |
---|---|
エラー時正常終了 | 入力ファイルがZIP形式以外だった場合に正常終了するかどうかを設定します。 |
20.3.4.2 終了コード
終了コード | 説明 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
2 | リトライ処理を行うことで回復する可能性があるエラー(I/Oエラーなど)が発生しました。 |
9 | リトライ処理を行っても回復が見込めないエラー(データフォーマット不正など)が発生しました。 |
-1 | 定義矛盾など本来のアプリケーション処理を実行する前にエラーが発生しました。 |
20.3.4.3 出力パラメーター
パラメータキー名 | 説明 |
---|---|
_exit_code | 終了コードです。 |
_decompress_outputfile_type | 解凍が生成するファイルの種類です。 |
_decompress_file_extension | 圧縮前ファイルの拡張子です。 圧縮前ファイル拡張子出力が「する」の場合のみ出力されます。 |
_decompress_file_name | 圧縮前ファイルのファイル名です。 圧縮前ファイル拡張子出力が「する」の場合、拡張子の部分は取り除かれます。 |
_decompress_index | 圧縮されている順番です。(0, 1, 2, …) |
_split_key_1 | ACMS B2B/E2Xの「データ分割キー1」の互換パラメーターです。 |
_split_key_2 | ACMS B2B/E2Xの「データ分割キー2」の互換パラメーターです。 |
_split_key_3 | ACMS B2B/E2Xの「データ分割キー3」の互換パラメーターです。 |
_error_type | エラーが発生した場合の障害原因メッセージです。 |
20.3.5 Web APIリクエスト
HTTPプロトコルを用いてWeb APIサーバーに対する処理のリクエストを行います。
20.3.5.1 Web APIリクエスト固有の設定
■ヘッダー情報

項目名 | 説明 |
---|---|
接続先ベースURL | Web APIのリクエストを行う先のURLです。 httpかhttpsから始まるURLを指定します。 ※ リソースパスを含めることもできます。 |
リソースパス | 接続先ベースURLに続くパスです。 |
リクエストメソッド | Web APIのリクエストを行う際のメソッドです。 GETやPOSTなどRFCで明示されたもの以外も指定できます。 |
タスクへの出力を制限 | リクエストヘッダーに含まれるCookieとSet-Cookie、X-CSRF-TOKENの値をタスクの出力パラメーターに記録するかの選択です。 [する][しない] ※複数回のWeb APIリクエストを行う際に、Set-Cookieの値やX-CSRF-TOKENの値を引き継ぐ必要がある場合には、「しない」を選択する必要があります。 |
■Web APIリクエスト情報

項目名 | 説明 |
---|---|
有効にするセキュアプロトコル-プロトコル | TLSで有効とするプロトコル(TLSv1.2など)を指定します。SSLは指定できません。 未指定の場合には使用するJDKの実装に依存します。 接続先ベースURLを指定したとき、かつhttpsの場合のみ指定できます。 |
SSL/TLSサーバー認証で使用する認証局グループ | TLSサーバー認証で「限定的な用途で信頼する」認証局グループを使用する場合に指定します。 未指定の場合には「システム全体で信頼する」認証局グループを使用します。 接続先ベースURLを指定したとき、かつhttpsの場合のみ指定できます。 |
追加するURLパラメーター-パラメーター名 | URLパラメーター名です。 |
追加するURLパラメーター-パラメーター値 | URLパラメーターの値です。 |
追加するURLパラメーター-必須区分 | パラメーター値の必須区分です。 [必須][オプション] |
追加するURLパラメーター-未指定時の出力方法 | 必須区分が[オプション]で、パラメーター値が指定されなかった(省略された)場合にパラメーターをどのように出力するかを選択します。 |
追加するURLパラメーター-デフォルト値 | パラメーター値が指定されなかった(省略された)際、デフォルト値に採用される値です。 |
追加するリクエストヘッダー-ヘッダー名 | リクエストヘッダー名です。 |
追加するリクエストヘッダー-ヘッダー値 | リクエストヘッダーの値です。 |
追加するリクエストヘッダー-必須区分 | リクエストヘッダーの必須区分です。 [必須][オプション] |
追加するリクエストヘッダー-未指定時の出力方法 | 必須区分が[オプション]で、ヘッダー値が指定されなかった(省略された)場合にリクエストヘッダーをどのように出力するかを選択します。 |
追加するリクエストヘッダー-デフォルト値 | ヘッダー値が指定されなかった(省略された)際、デフォルト値に採用される値です。 |
追加するリクエストボディ | リクエストにボディを追加するかを選択します。 |
リクエストのContent-Type | 入力データを表すContent-Typeを指定します。 未指定の場合は「application/octet-stream」として扱います。 |
テンプレート | リクエストボディのテンプレートを設定します。 追加するリクエストボディに[テンプレート]を選択した場合に設定します。 |
テンプレート用マッピング定義-必須区分 | テンプレート用マッピング定義の必須区分です。 [必須][オプション] |
テンプレート用マッピング定義-マッピング名称 | 置換対象となる文字列を指定します。 |
テンプレート用マッピング定義-マッピング値タイプ | 置換後の値のタイプを指定します。 [任意の値] 「テンプレート用マッピング定義-マッピング値」に指定した値を使用します。 [入力データ] 前段ジョブタスクの出力ファイルの値を使用します。 |
テンプレート用マッピング定義-マッピング値 | 置換後の値を指定します。 パラメーターマクロを指定できます。 |
テンプレート用マッピング定義-デフォルト値タイプ | マッピング値に該当するデータが前段ジョブタスクから連携されなかった場合のデフォルト値のタイプを指定します。 |
テンプレート用マッピング定義-デフォルト値 | マッピング値に該当するデータが前段ジョブタスクから連携されなかった場合のデフォルト値を指定します。 |
リクエストのチャンク転送 | リクエストボディをチャンク転送するか選択します。 [する][しない] |
■Web APIリクエスト情報 (マルチパート)

項目名 | 説明 |
---|---|
boundary | マルチパートフォームデータのバウンダリです。 特定のバウンダリ文字列を送信する必要がある場合のみ設定してください。 |
マルチパート情報 | パート情報の要約を一覧表示します。 個々のパート情報は次項のダイアログで設定します。 |

項目名 | 説明 |
---|---|
パート名 | パートの識別名称です。 |
Content-Disposition情報- フィールド名 | Content-Dispositionヘッダーのnameパラメーターの値を指定します。 |
Content-Disposition情報- ファイル名 | Content-Dispositionヘッダーのfilenameパラメーターの値を指定します。 |
Content-Disposition情報- ファイル名Charset | ファイル名のキャラクターセットを指定します。未指定の場合はUTF-8です。 |
Content-Type | パート内のContent-Typeヘッダーを指定します。 |
追加するリクエストヘッダー | パート内に追加する任意のヘッダーを指定します。 詳細は前項「Web APIリクエスト情報」を参照してください。 |
ボディタイプ | パート内ボディのデータを選択します。 |
テンプレート | パート内ボディのテンプレートを指定します。 ボディタイプに [テンプレート] を選択した場合に指定します。 |
マッピング定義 | パート内ボディに対するマッピング定義を指定します。 詳細は前項「Web APIリクエスト情報」における「テンプレート用マッピング定義」の項目を参照してください。 |
■Web APIレスポンス解析情報

項目名 | 説明 |
---|---|
レスポンスコンテンツ形式 | レスポンスボディのフォーマットです。 成否判定条件のボディ階層を指定した際は、ここで指定されたフォーマットに従って解析します。 |
成否判定条件-exitコード | 条件に合致した際のexitコードです。 このexitコードと「終了状態」にあるexitコードが一致したものをアプリケーションの実行結果として採用します。 |
成否判定条件-ステータスコード | ステータスコードの値と比較するための値です。 正規表現を用いた指定ができます。 |
成否判定条件-ヘッダー名 | 比較対象のレスポンスヘッダー名です。 |
成否判定条件-ヘッダー値 | レスポンスヘッダーの値と比較するための値です。 正規表現を用いた指定ができます。 |
成否判定条件-ボディ階層 | 比較対象のレスポンスボディの階層です。 |
成否判定条件-ボディ値 | ボディの値と比較するための値です。 正規表現を用いた指定ができます。 |
■Web APIリクエスト詳細情報

項目名 | 説明 |
---|---|
認証方式 | リクエストを実施する際の認証方式です。
|
認証情報 | リクエストを実施する際に用いるHTTP認証情報です。 |
20.3.5.2 終了コード
終了コード | 説明 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
1 | リトライ処理を行うことで回復する可能性があるエラーが発生しました。 |
9 | リトライ処理を行っても回復が見込めないエラーが発生しました。 |
-1 | 定義矛盾など本来のアプリケーション処理を実行する前にエラーが発生しました。 |
20.3.6 アプリケーションの設定項目の情報
■ラップアプリケーションの項目上書きルール
ラップアプリケーションは既定のルールに基づき、参照元アプリケーションの設定を上書き設定できます。
各アプリケーション項目に設定されている既定のルールについて説明します。
上書き設定のルールには以下のルールがあり、各アプリケーション項目には何れかのルールが適用されます。
上書きルール | 説明 |
---|---|
アプリケーション固有設定 | 各アプリケーション固有の設定であり、上書き対象ではない項目です。 |
一度だけ上書き可能 | 参照元の値を一度だけ上書きすることが許容されている項目です。 例えばラップアプリケーション2がラップアプリケーション1を参照していたとします。ラップアプリケーション1が参照元の値を上書きしている場合、ラップアプリケーション2では上書きできません。ラップアプリケーション1が参照元の値を上書きしていない場合には、ラップアプリケーション2で値を上書きすることができます。 |
常に上書き可能 | いつでも参照元の値を上書きすることが許容されている項目です。 |
特定の上書き設定のみ可能 | 一定のルールに従った上書きだけが許容されている項目です。 より制限をかける上書きのみが許容されているなど、上書き内容により上書き可否が決定する項目になります。 例えば、「する/しない」を設定する項目で、以下のルールが適用されることがあります。
|
上書き不可 | 定義時に指定する項目であり、定義したアプリケーションのラップアプリケーションで上書きすることはできません。 |
20.3.6.1 アプリケーション共通設定
項目名 | マクロ | 上書きルール | 備考 |
---|---|---|---|
業務グループ | × | アプリケーション固有設定 | |
アプリケーション名 | × | アプリケーション固有設定 | |
アプリケーションタイプ | × | アプリケーション固有設定 | |
貸出 | × | アプリケーション固有設定 | |
アプリケーションポートグループ | × | 一度だけ上書き可能 | |
注釈 | × | アプリケーション固有設定 | |
アプリ実行結果情報 | |||
データ出力 | × | ベースアプリケーションのみ設定可能 | |
出力パラメーター名 | × | ベースアプリケーションのみ設定可能 | |
出力パラメーター必須区分 | × | 特定の上書き設定のみ可能 | 「オプション」→「必須」のみ |
終了状態 | × | 特定の上書き設定のみ可能 | 上位への条件追加のみ |
後続実行連携 | × | 常に上書き可能 | |
実行制御情報 | |||
障害停止 | × | アプリケーション固有設定 | |
並列実行数 | × | アプリケーション固有設定 | |
仕掛かりタスクの復旧方法 | × | アプリケーション固有設定 | |
リトライ | × | 常に上書き可能 | |
リトライ回数 | × | 常に上書き可能 | |
リトライ間隔(秒) | × | 常に上書き可能 | |
実行監視 | × | 特定の上書き設定のみ可能 | 明示的に「しない」を設定した後は上書き不可 |
実行監視時間 | × | 常に上書き可能 | |
実行監視タイムアウト時処理 | × | 常に上書き可能 | |
タスク強制停止操作 | × | 特定の上書き設定のみ可能 | 明示的に「しない」を設定した後は上書き不可 |
20.3.6.2 RACCOON
項目名 | マクロ | 上書きルール | 備考 |
---|---|---|---|
編成ファイル | ○ | 一度だけ上書き可能 | |
RACCOON定義情報 | |||
RACCOON入力パラメーター | 定義追加、および既存定義の変更可 | ||
RACCOONパラメーター | × | 一度だけ上書き可能 | |
パラメーター値 | ○ | 常に上書き可能 | |
RACCOONパラメーターの指定条件 | × | 特定の上書き設定のみ可能 | 「指定する」→「値が空の場合は指定しない」「指定しない」 |
注釈 | × | 常に上書き可能 |
20.3.6.3 圧縮
項目名 | マクロ | 上書きルール | 備考 |
---|---|---|---|
圧縮情報 | |||
圧縮前ファイル名 | ○ | 一度だけ上書き可能 | |
文字コード | × | 一度だけ上書き可能 | |
互換パラメーターの出力 | × | 常に上書き可能 | |
出力ファイル後続連携情報 | |||
エラーメッセージ出力ファイル | × | 常に上書き可能 | |
エラーデータファイル | × | 常に上書き可能 |
20.3.6.4 解凍
項目名 | マクロ | 上書きルール | 備考 |
---|---|---|---|
解凍情報 | |||
圧縮前ファイル拡張子出力 | × | 常に上書き可能 | |
文字コード | × | 一度だけ上書き可能 | |
エラー時正常終了 | × | 常に上書き可能 | |
出力ファイル後続連携情報 | |||
エラーメッセージ出力ファイル | × | 常に上書き可能 | |
エラーデータファイル | × | 常に上書き可能 |
20.3.6.5 Web APIリクエスト
項目名 | マクロ | 上書きルール | 備考 |
---|---|---|---|
接続先ベースURL | × | 一度だけ上書き可能 | |
リソースパス | ○ | 常に上書き可能 | |
リクエストメソッド | × | 常に上書き可能 | |
タスクへの出力を制限 | × | 常に上書き可能 | |
タスク出力対象 | × | 常に上書き可能 | |
Web APIリクエスト情報 | |||
有効にするセキュアプロトコル | 定義追加、および既存定義の変更不可 | ||
プロトコル | × | 上書き不可 | |
SSL/TLSサーバー認証で使用する認証局グループ | × | 一度だけ上書き可能 | |
追加するURLパラメーター | 定義追加のみ可 | ||
パラメーター名 | × | 上書き不可 | |
パラメーター値 | ○ | 上書き不可 | |
必須区分 | × | 上書き不可 | |
未指定時の出力方法 | × | 上書き不可 | |
デフォルト値 | × | 上書き不可 | |
追加するリクエストヘッダー | 定義追加のみ可 | ||
ヘッダー名 | × | 上書き不可 | |
ヘッダー値 | ○ | 上書き不可 | |
必須区分 | × | 上書き不可 | |
未指定時の出力方法 | × | 上書き不可 | |
デフォルト値 | × | 上書き不可 | |
追加するリクエストボディ | × | 常に上書き可能 | |
リクエストボディのContent-Type | ○ | 常に上書き可能 | |
テンプレート | × | 常に上書き可能 | |
テンプレート用マッピング定義 | 定義追加、および既存定義の変更可能 | ||
必須区分 | × | 常に上書き可能 | |
マッピング名称 | × | 上書き不可 | |
マッピング値タイプ | × | 一度だけ上書き可能 | |
マッピング値 | ○ | 常に上書き可能 | |
デフォルト値タイプ | × | 常に上書き可能 | |
デフォルト値 | × | 常に上書き可能 | |
リクエストのチャンク送信 | × | 常に上書き可能 | |
boundary | ○ | 常に上書き可能 | |
マルチパート情報 | 定義追加、および既存定義の変更可能 | ||
パート名 | × | 上書き不可 | |
フィールド名 | × | 常に上書き可能 | |
ファイル名 | ○ | 常に上書き可能 | |
ファイル名Charset | × | 常に上書き可能 | |
Content-Type | ○ | 常に上書き可能 | |
追加するリクエストヘッダー | 前述の同名の項目を参照 | ||
ボディタイプ | × | 常に上書き可能 | |
テンプレート | × | 常に上書き可能 | |
マッピング定義 | テンプレート用マッピング定義を参照 | ||
Web APIレスポンス解析情報 | |||
レスポンスコンテンツ形式 | × | 常に上書き可能 | |
成否判定条件 | 定義追加のみ可能 | ||
exitコード | × | 上書き不可 | |
ステータスコード | × | 上書き不可 | |
ヘッダー名 | × | 上書き不可 | |
ヘッダー値 | × | 上書き不可 | |
ボディ階層 | × | 上書き不可 | |
ボディ値 | × | 上書き不可 | |
Web APIリクエスト詳細情報 | |||
認証方式 | × | 常に上書き可能 | |
認証情報 | × | 常に上書き可能 | |
回線トレース | × | 常に上書き可能 | |
回線トレースのマスク処理 | × | 常に上書き可能 |
20.4 ACMS Cloud組み込みマクロ
20.4.1 ACMS Cloud組み込みマクロ一覧
マクロ名称 | 取得できる情報 |
---|---|
%task_id% | 指定されたタスクのタスクID [YYYYMMDDHHMMSSFFFNNN] (NNNはACMS Cloudが内部で採番するユニークNo) |
%full_task_id% | 指定されたタスクのタスクID [YYYY-MM-DD HH:MM:SS.FFF.NNN Z] (NNNはACMS Cloudが内部で採番するユニークNo) |
%flow_task_id% | 指定されたタスクのフロータスクID [YYYYMMDDHHMMSSFFFNNN] (NNNはACMS Cloudが内部で採番するユニークNo) |
%full_flow_task_id% | 指定されたタスクのフロータスクID [YYYY-MM-DD HH:MM:SS.FFF.NNN Z] (NNNはACMS Cloudが内部で採番するユニークNo) |
%belonging_flow_id% | 指定されたタスクが稼働したフロー名 ジョブタスクの場合のみ値を取得できます。 |
%job_id% | 指定されたタスクが稼働したジョブ名 ジョブタスクの場合のみ値を取得できます。 |
%working_group_id% | 指定されたタスクのターゲットが所属する業務グループ名 |
%target_type% | 指定されたタスクのターゲットタイプ |
%target_user_id% | 指定されたタスクの通信ユーザー名 通信タスクの場合のみ値を取得できます。 |
%target_file_id% | 指定されたタスクの論理ファイル名 通信タスクの場合のみ値を取得できます。 |
%target_flow_id% | 指定されたタスクのフロー名 フロータスクの場合のみ値を取得できます。 |
%target_apl_id% | 指定されたタスクのアプリケーション名 アプリケーションジョブタスクの場合のみ値を取得できます。 |
%status% | 指定されたタスクの状態 [WAIT_PROCESS]:処理待[PROCESSING]:処理中 [COMPLETE]:完了 [FORCE_COMPLETE]:強制完了 [PERMANENT_ERROR]:永続障害 [IMMEDIATE_ERROR]:即時障害 [FORCE_ERROR]:強制障害 |
%port_name% | 指定されたタスクが使用したポート情報 通信タスク、アプリケーションジョブタスクの場合のみ値を取得できます。 [ポートグループ名ポート名] |
%snd_rcv_mode% | 指定されたタスクの送受信区分 通信タスクの場合のみ値を取得できます。 [TransferDirection.SEND]:送信[TransferDirection.RECEIVE]:受信 |
%comm_unique_id% | 指定されたタスクの通信のユニークID 本マクロではprefixを指定できません。暗黙的に”pre_task” prefixが適用されます。 通信タスクの場合のみ値を取得できます。 |
%comm_transfer_file_name% | 指定されたタスクの伝送ファイル名 本マクロではprefixを指定できません。暗黙的に”pre_task” prefixが適用されます。 通信タスクの場合のみ値を取得できます。 |
%comm_start_datetime% | 通信開始日時 通信タスクの場合のみ値を取得できます。 [YYYYMMDDHHMMSSFFF] |
%comm_end_datetime% | 通信終了日時 通信タスクの場合のみ値を取得できます。 [YYYYMMDDHHMMSSFFF] |
%task_type% | 指定されたタスクの構成区分 [single]:通常タスク |
%comm_parent_task_id% | 指定されたタスクの通信代表タスクID 本マクロではprefixを指定できません。暗黙的に”pre_task” prefixが適用されます。 通信子タスクの場合のみ値を取得できます。 [YYYYMMDDHHMMSSFFFNNN] (NNNはACMS Cloudが内部で採番するユニークNo) |
%full_comm_parent_task_id% | 指定されたタスクの通信代表タスクID 本マクロではprefixを指定できません。暗黙的に”pre_task” prefixが適用されます。 通信子タスクの場合のみ値を取得できます。 [YYYY-MM-DD HH:MM:SS.FFF.NNN Z] (NNNはACMS Cloudが内部で採番するユニークNo) |
%reg_datetime% | 指定されたタスクの登録日時 [YYYYMMDDHHMMSSFFF] |
%start_datetime% | 指定されたタスクの処理開始日時 [YYYYMMDDHHMMSSFFF] |
%end_datetime% | 指定されたタスクの処理終了日時 [YYYYMMDDHHMMSSFFF] |
%input_file_byte_count% | 指定されたタスクの入力ファイルのデータバイト数 本マクロではprefixを指定できません。暗黙的に”my_task” prefixが適用されます。 |
%log_id% | 指定されたタスクが障害になった際の起因ログID |
%system_datetime% | 現在のシステム日時 本マクロではprefixを指定できません。 [YYYYMMDDHHMMSSFFF] |
%system_datetime;日時フォーマット% | 現在のシステム日時 日時パターン文字(一部) |
%system_date% | 現在のシステム日付 本マクロではprefixを指定できません。 [YYYYMMDD] |
%system_time% | 現在のシステム時刻 本マクロではprefixを指定できません。 [HHMMSSFFF] |
%input_file% | 指定されたタスクの入力ファイルパス 本マクロは、RACCOONでのみ利用可能なマクロです。 本マクロではprefixを指定できません。暗黙的に”my_task” prefixが適用されます。 |
20.5 ACMSパラメーターとACMS Cloud組み込みマクロ
ACMS B2B/E2XのJOBアプリケーションで使用可能なACMSパラメーターとACMS Cloud組み込みマクロの対応は次のようになります。
ACMSパラメーター | ACMS Cloud組み込みマクロ | ||
---|---|---|---|
パラメーター定義対象 | prefix | マクロ | |
%transaction_id% | フロー | my_task | %task_id% |
ジョブ | my_task | %flow_task_id% | |
%detail_id% | ジョブ | my_task | %task_id% |
%pre_detail_id% | ジョブ | pre_task | %task_id% |
%org_link_id% | フロー | pre_task | %task_id% |
ジョブ | my_task | %flow_task_id% | |
%org_link_type% | フロー | pre_task | %target_type% |
%out_file% | (外部アプリ)ジョブ | - | %result_file% |
%org_group_id% | フロー | pre_task | %working_group_id% |
%org_user_id% | フロー | pre_task | %target_user_id% |
%org_file_id% | フロー | pre_task | %target_file_id% |
%apl_group_id% | フロー | my_task | %working_group_id% |
%apl_id% | フロー | my_task | %target_flow_id% |
%apl_s_datetime% | フロー | my_task | %start_datetime% |
%schedule_datetime% | 未対応 | ||
%schedule_count% | 非対応 | ||
%transaction_type% | フロー | pre_task | %status% |
%snd_rcv_mode% | フロー | pre_task | %snd_rcv_mode% |
%org_data_host% | 非対応 | ||
%org_data_file% | 非対応 | ||
%serial_no% | (フロー) | (未指定) | ($comm_serial_number$) |
%no_file% | (フロー) | (pre_task) | ($no_file$) |
%record_count% | フロー (フロー) | pre_task (未指定) | %input_file_byte_count% ($comm_record_count$)※ ※全銀手順のみ |
%byte_count% | フロー (フロー) | pre_task (未指定) | %input_file_byte_count% ($comm_byte_count$)※ ※全銀手順のみ |
%keep_date% | 非対応 | ||
%carry_date% | 非対応 | ||
%broadcast_id% | 未対応 | ||
%RefToMessageId% | (フロー) | (未指定) | ($comm_http_message_id$) |
%join_file_id% | フロー(前子タスク) フロー(上記以外) | pre_task pre_task | %comm_parent_task_id% %task_id% |
%com_id% | フロー(前子タスク) フロー(上記以外) | pre_task pre_task | %comm_parent_task_id% %task_id% |
%operation_id% | 非対応 | ||
%com_s_datetime% | フロー | pre_task | %comm_start_datetime% |
%com_e_datetime% | フロー | pre_task | %comm_end_datetime% |
%file_name_info% | 非対応 | ||
%sub_file_name% | フロー | pre_task | %comm_transfer_file_name% |
%sub_file_info% | 非対応 | ||
%start_no% | 非対応 | ||
%job_step_no% | ジョブ | my_task | %job_id% |
%job_step_id% | ジョブ | my_task | %target_apl_id% |
%job_step_type% | 非対応 | ||
%data_code_1% | (ジョブ) | (未指定) | ($_split_key_1$) |
%data_code_2% | (ジョブ) | (未指定) | ($_split_key_2$) |
%data_code_3% | (ジョブ) | (未指定) | ($_split_key_3$) |
%group_id% | フロー (ジョブ) | pre_task (未指定) | %working_group_id% ($任意パラメーター$) |
%user_id% | フロー (ジョブ) | pre_task (未指定) | %target_user_id% ($任意パラメーター$) |
%file_id% | フロー (ジョブ) | pre_task (未指定) | %target_file_id% ($任意パラメーター$) |
%snd_rcv_status% | 非対応 | ||
%data_host% | 非対応 | ||
%data_file% | (外部アプリ)ジョブ | - | %input_file% |
%message_code% | フロー | pre_task | %log_id% |
20.6 付録
20.6.1 プロパティ
フロー、アプリケーション、アプリケーションジョブに指定可能なプロパティについて解説します。
20.6.1.1 フロー
指定可能なプロパティはありません。
20.6.1.2 アプリケーション共通
指定可能なプロパティはありません。
20.6.1.3 RACCOON
指定可能なプロパティはありません。
20.6.1.4 圧縮
指定可能なプロパティはありません。
20.6.1.5 解凍
指定可能なプロパティはありません。
20.6.1.6 Web APIリクエスト
「21 新規接続先を追加する(Web APIクライアント) A プロパティ」を参照してください。