設定の手引き

18 新規取引先を追加する(ebXML MS 2.0)

18.1 運用設定

ebXML MS 2.0手順を運用するための設定を解説します。

18.1.1 送信の設定

ebXML MS 2.0手順で送信処理を行うためには以下の設定が必要となります。

定義の設定後、各リソースを有効にしてください。

  1. 通信ユーザーの作成
  2. 論理ファイルの作成

ビジネスドキュメントや添付ファイルebXMLが定めるビジネスメッセージへ変換し、相手先へ送信します。

■ビジネスドキュメントを送信する場合


■非同期応答受信時のSSL/TLS接続と証明書提供について

ACMS Cloudへ非同期応答を受信する場合は、SSL/TLS設定で接続する必要があります。通信相手先へ必要な証明書を提供してください。
詳細は 『4通信の概要』の「 4.1キーペア」に記載している「SSL/TLSサーバー認証でACMS Cloudがサーバーになる場合」を参照してください。

18.1.1.1 通信ユーザーの作成

ebXML MS 2.0手順で使用する通信ユーザーを作成します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

■基本情報

項目名

説明

業務グループ

通信ユーザーが所属する業務グループを選択します。

EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。

●EDI(対外接続)

 WG-ED

●基幹システムとの接続

 WG-ES

通信ユーザー名

通信ユーザーの名前を設定します。

貸出

通信ユーザーを設定した業務グループ以外へ貸出すか否かを選択します。

通信ポートグループ

使用する通信ポートグループを選択します。

  • EDI(対外接続):「EDCOMPORT」
  • 基幹システムとの接続:「ESCOMPORT」

ebXML CPA ID

メッセージ交換に使用するCPAの識別子を設定します。

当方のPartyIDタイプ

国際EAN協会が制定し、EDI等に利用できる国際標準の事業所コードであるGLNを使用して、自身のドメインを指定します。

ループバック設定では、送信と受信で「当方のPartyIDタイプ」と「相手のPartyIDタイプ」の値を入れ替えます。

当方のPartyID

GLNを使用して、自身の個別ローケーション(事業所)を表すコードを指定します。

ループバック設定では、送信と受信で「当方のPartyID」と「相手のPartyID」の値を入れ替えます。

相手のPartyIDタイプ

当方のPartyIDタイプと同様に、通信相手企業のドメインを指定します。

相手のPartyID

当方のPartyIDと同様に、通信相手企業のコードを指定します。

注釈

通信ユーザーの注釈を設定します。

■ebXML MS 2.0ユーザー詳細情報

項目名

説明

接続先情報(URL)

接続相手のURLを設定します。

代替接続先情報(URL)

接続先情報(URL)への接続でエラーとなった場合に使用する代替接続先の情報を設定します。

HTTPクライアントのBasic認証

当方が発信側となる場合、HTTPリクエストにBasic認証情報を付与するかを選択します。

  • する
  • しない

※HTTPリクエストにAuthorizationヘッダーを付与します。

HTTPクライアントのBasic認証‐ユーザー

Basic認証のユーザー名を設定します。

HTTPクライアントのBasic認証‐パスワード

Basic認証のパスワードを設定します。

ペイロード無し構成方式

送信データがない場合の送信メッセージ構成を選択します。

  • MIME化する
  • MIME化しない

着信を許容する着信リスナー名

着信を許容する着信リスナーを2つ必須で指定します。EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。

●EDI(対外接続)

 クライアント認証無し「EDLSNHTTP101」「EDLSNHTTP201」

●基幹システムとの接続

 クライアント認証無し「ESLSNHTTP101」「ESLSNHTTP201」

※クライアント認証をご利用される場合には、着信リスナーの設定を変更する必要があります。
 ご利用を希望される際は、ヘルプ画面の「カスタマー・サポートへの問い合わせ」にてご連絡ください。

※記載と異なる着信リスナーを設定した場合、着信時に通信エラーとなる場合があります。

接続を許可するIPアドレス

着信を許可する通信相手のIPアドレスをCIDR形式([IP address]/[prefix length])で指定します。

指定しない場合には通信相手のIPアドレスの確認は行いません。

HTTPサーバーのBasic認証

当方が着信側となる場合、Basic認証を行うかを選択します。

  • する
  • しない

HTTPサーバーのBasic認証:ユーザー

Basic認証のユーザー名を設定します。

HTTPサーバーのBasic認証:パスワード

Basic認証のパスワードを設定します。

署名アルゴリズム

メッセージの署名時に使用する、署名アルゴリズムを指定します。

これはebXMLヘッダー情報のSignatureMethod要素に指定され、SignatureValue要素を生成する際のアルゴリズムとなります。

  • SHA1withRSA
  • SHA1withRSAで署名します。
  • SHA256withRSA
  • SHA256withRSAで署名します
  • SHA384withRSA
  • SHA384withRSAで署名します
  • SHA512withRSA
  • SHA512withRSAで署名します
  • SHA1withDSA
  • SHA1withDSAで署名します
  • SHA256withDSA
  • SHA256withDSAで署名します
  • SHA1withECDSA
  • SHA1withECDSAで署名します
  • SHA256withECDSA
  • SHA256withECDSAで署名します
  • SHA384withECDSA
  • SHA384withECDSAで署名します
  • SHA512withECDSA
  • SHA512withECDSAで署名します
  • 署名の作成で使用するキーペアに従う
  • 署名の作成で使用するキーペアの署名アルゴリズムで署名します

※ECDSAの証明書ではRSAの署名は行えません。また、RSAの証明書ではECDSAの署名は行えません。

ハッシュアルゴリズム

メッセージの署名時に使用する、ハッシュアルゴリズムを指定します。

これはebXMLヘッダー情報のDigestMethod要素に指定され、DigestValue要素を生成する際のアルゴリズムとなります。

  • SHA-1
  • ハッシュアルゴリズムにSHA-1を使用します
  • SHA-256
  • ハッシュアルゴリズムにSHA-256を使用します。
  • SHA-384
  • ハッシュアルゴリズムにSHA-384を使用します。
  • SHA-512
  • ハッシュアルゴリズムにSHA-512を使用します。
  • 署名の作成で使用するキーペアに従う
  • 署名の作成で使用するキーペアのハッシュアルゴリズムを使用します

署名の作成で使用するキーペア – キーペア名

送信データおよび応答するMSH Ackの署名で使用するキーペア名を指定します。

※切り替えに関しては「4 通信機能の概要」を参照してください。

署名の作成で使用するキーペア – 利用期間

キーペアの有効期間に従うかどうかを指定します。キーペアの有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。

署名の作成で使用するキーペア – 利用開始日時

キーペアの有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。

署名の作成で使用するキーペア – 利用終了日時

キーペアの有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。

署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 末端の証明書名

受信データ及び、MSH Ackの署名検証で使用する末端の証明書名を指定します。

※切り替えに関しては「4 通信機能の概要」を参照してください。

署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 利用期間

末端の証明書の有効期間に従うかどうかを指定します。末端の証明書の有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。

署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 利用開始日時

末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。

署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 利用終了日時

末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。

署名検証で使用する認証局グループ

受信データ及び、MSH Ackの署名検証で「限定的な用途で信頼する」認証局グループを使用する場合に選択します。

※指定しない場合には「システム全体で信頼する」認証局グループを使用します。

SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – キーペア名

当方が発信側となる場合、SSL/TLSサーバーからクライアント認証を要求された際に使用するキーペア名を指定します。

※切り替えに関しては「4 通信機能の概要」を参照してください。

SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用期間

キーペアの有効期間に従うかどうかを指定します。キーペアの有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。

SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用開始日時

キーペアの有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。

SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用終了日時

キーペアの有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。

SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 末端の証明書名

当方が着信側となる場合、SSL/TLSサーバーでクライアント認証を要求し、取得した証明書の同一性検証で使用する末端の証明書名を指定します。

※切り替えに関しては「4 通信機能の概要」を参照してください。

SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用期間

末端の証明書の有効期間に従うかどうかを指定します。末端の証明書の有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。

SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用開始日時

末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。

SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用終了日時

末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。

SSL/TLSサーバー認証で使用する認証局グループ

当方が発信側となる場合、SSL/TLSサーバー認証で「限定的な用途で信頼する」認証局グループを使用する場合に選択します。

※指定しない場合には「システム全体で信頼する」認証局グループを使用します。

■実行制御情報

項目名

説明

リトライ

一時障害発生時のリトライ有無を選択します。

リトライ回数

リトライ回数を設定します。

リトライ間隔(秒)

リトライ間隔を設定します。

MSH Ack非同期応答未受信時リトライ回数

MSH Ackの応答を非同期で受信する場合に、MSH Ack受信タイムアウト後のメッセージの再送を行う回数を指定します。

MSH Ack非同期応答監視タイマ(秒)

MSH Ackの応答を非同期で受信する場合に、相手からMSH Ack受信を待つ時間を秒単位で設定します。

※メッセージ送信後、設定時間を経過してもMSH Ackを受信しない場合にはリトライ回数に従い送信データの再送を実施します。

発信遅延時間(ミリ秒)

発信遅延時間を設定します。

■通信ユーザー詳細情報

項目名

説明

障害停止

通信ユーザー単位の障害停止有無を選択します。

並列実行数

通信ユーザー単位の並列実行数を設定します。

有効期間(開始)

通信ユーザーの有効期間開始日を設定します。

有効期間(終了)

通信ユーザーの有効期間終了日を設定します。

運用日切替時刻

運用日の切替時刻を設定します。

■相手先情報

項目名

説明

住所

相手先の住所を設定します。

担当者

相手先の担当者を設定します。

電話番号

相手先の電話番号を設定します。

FAX番号

相手先のFAX番号を設定します。

メールアドレス

相手先のメールアドレスを設定します。

18.1.1.2 論理ファイルの作成

ebXML MS 2.0手順で送信に使用する論理ファイルを作成します。

■基本情報

項目名

説明

業務グループ

通信ユーザーが所属する業務グループを選択します。

EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。

●EDI(対外接続)

 WG-ED

●基幹システムとの接続

 WG-ES

通信ユーザー名

論理ファイルが参照する通信ユーザーを選択します。

論理ファイル名

論理ファイルの名前を設定します。

貸出

論理ファイルを設定した業務グループ以外へ貸出すか否かを選択します。

送受信

送受信を選択します。

  • 受信
  • 送信

ebXML CPA ID ※2

メッセージ交換に使用するCPAの識別子を設定します。

通信ユーザーで指定したCPA IDとは別のCPA IDを使用する場合に指定してください。

ebXML サービスタイプ

メッセージに対するサービス体系を指定します。

ebXML サービス

メッセージに対するサービス名を指定します。

ebXML アクション

サービス内で処理を特定するアクション名を指定します。

コンテンツタイプ

コンテンツタイプを設定します。

注釈

論理ファイルの注釈を設定します。

※2 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。

■ebXML MS 2.0ファイル情報

項目名

説明

接続先情報(URL) ※2

接続相手のURLを設定します。

代替接続先情報(URL) ※2

接続先情報(URL)への接続でエラーとなった場合に使用する代替接続先のURLを設定します。

HTTPクライアントのBasic認証 ※2

当方が発信側となる場合、HTTPリクエストにBasic認証情報を付与するかを選択します。

  • する
  • しない

※HTTPリクエストにAuthorizationヘッダーを付与します。

HTTPクライアントのBasic認証‐ユーザー ※2

Basic認証のユーザー名を設定します。

HTTPクライアントのBasic認証‐パスワード ※2

Basic認証のパスワードを設定します。

MSH Ackの応答方式

MSH Ackの応答を、同期(HTTPレスポンス)で行うか非同期(新規HTTPセッション)で行うかを指定します。

  • 同期
  • 非同期

MSH Ackの方式

MSH Ackの要求方式を選択します。

  • MSH Ack有り(署名無し)
  • 署名無しのMSH Ackを要求します。
  • MSH Ack有り(署名有り)
  • 署名されたMSH Ackを要求します。
  • MSH Ack無し
  • MSH Ackを要求しません。

MSHメッセージの署名方式

送受信メッセージに対するメッセージ署名の有無を選択します。

  • 署名無し
  • メッセージ署名を行いません。
  • 署名有り
  • ebXMLヘッダーコンテナに対してメッセージ署名を行います。
  • 署名有り(ヘッダーとペイロードに署名する)
  • ebXMLヘッダーコンテナとebXMLペイロードコンテナに対してメッセージ署名を行います。(送信の場合のみ指定可能です)

重複メッセージ

受信済みメッセージと同一MessageIDのメッセージを受信した際の処理方式を選択します。

  • 削除する
  • 受信メッセージを破棄します。
  • 許容する
  • 受信メッセージを新規メッセージとして受信します。

メッセージの生存時間(分)

メッセージ作成(通信タスク作成)からの生存時間(TimeToLive)を分単位で指定します。

生存時間を過ぎたメッセージは受信側で受け付けを拒否される可能性があります。0を指定した場合、生存時間を無期限として処理を行います。送信の場合に有効で、受信の場合は通信相手の設定に従います。

当方のRole

当方のビジネスプロセス定義上の役割の名称を設定します。

相手のRole

相手のビジネスプロセス定義上の役割の名称を設定します。

※2 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。

■実行制御情報

項目名

説明

リトライ ※2

一時障害発生時のリトライ有無を選択します。

リトライ回数 ※2

リトライ回数を設定します。

リトライ間隔(秒) ※2

リトライ間隔を設定します。

MSH Ack非同期応答未受信時リトライ回数 ※2

MSH Ackの応答を非同期で受信する場合に、MSH Ack受信タイムアウト後のメッセージの再送を行う回数を指定します。

MSH Ack非同期応答監視タイマ(秒) ※2

MSH Ackの応答を非同期で受信する場合に、相手からMSH Ack受信を待つ時間を秒単位で設定します。

※メッセージ送信後、設定時間を経過してもMSH Ackを受信しない場合にはリトライ回数に従い送信データの再送を実施します。

発信遅延時間(ミリ秒)

発信遅延時間を設定します。

※2 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。

■論理ファイル詳細情報

項目名

説明

障害停止

論理ファイル単位の障害停止有無を選択します。

並列実行数

論理ファイル単位の並列実行数を設定します。

有効期間(開始)

論理ファイルの有効期間開始日を設定します。

有効期間(終了)

論理ファイルの有効期間終了日を設定します。

運用日切替時刻 ※2

運用日の切替時刻を設定します。

データ未登録時の処理方法

ロードでデータファイルの指定が無かった場合の動作を選択します。

  • タスクを作成する
    ロードを正常終了して空データのタスクを作成します。
  • 異常終了する
    ロードを異常終了します。
  • タスクを作成しない
    ロードを正常終了してタスクを作成しません。

※ロード時に強制登録オプション指定の場合は、本設定に関わらずタスク(0 バイト ファイル)を作成します。

※2 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。

18.1.2 受信の設定

ebXML MS 2.0手順で受信処理を行うためには以下の設定が必要となります。

定義の設定後、各リソースを有効にしてください。

  1. 通信ユーザーの作成
  2. 論理ファイルの作成

ビジネスメッセージ受信時にはMIMEデコードが行われ、ビジネスドキュメントや添付ファイルに取り出されます。取り出したビジネスドキュメントや添付ファイルは後続処理に連携されるため、必要な業務処理を実行するようにフローを定義します。


■着信通信時のSSL/TLS接続と証明書提供について

ACMS Cloudへ着信する際は、SSL/TLS設定で接続する必要があります。通信相手先へ必要な証明書を提供してください。
詳細は 『4通信の概要』の「 4.1キーペア」に記載している「SSL/TLSサーバー認証でACMS Cloudがサーバーになる場合」を参照してください。

18.1.2.1 通信ユーザーの作成

ebXML MS 2.0手順で使用する通信ユーザーを作成します。

※送信と同様の手順で作成します。

18.1.2.2 論理ファイルの作成

ebXML MS 2.0手順で使用する論理ファイルを送信と同様の手順で作成します。

各項目の説明は「18.1.1.2 論理ファイルの作成」を参照してください。

加えて以下項目を設定します。

■基本情報

項目名

説明

通信終了処理の起動単位

通信が終了した後の処理の起動単位を選択します。

  • 通常のタスク単位で起動する
  • 代表のタスク単位で起動する
  • 通常/代表のタスクの両方で起動する
  • 受信時のみ設定が可能です。

正常時終了処理

通信が正常終了した後に起動する処理を選択します。

  • 指定なし
  • フロー
  • 受信時のみ設定が可能です。

正常時終了処理‐フロー名

通信が正常終了した後に起動するフロー名を設定します。

受信時のみ設定が可能です。

■論理ファイル詳細情報


項目名


説明

マルチファイル転送

マルチファイル転送をするか否かを選択します。受信時のみ設定が可能です。
※マルチファイル転送の挙動に関しては『4 通信機能の概要』4.2.4 MIMEマルチパート転送を参照してください。

子ファイルリストマルチファイル受信の判定条件を定義する論理ファイルを設定します。

■論理ファイル作成に関する留意事項

項目名

説明

送受信

ビジネスメッセージを受信する論理ファイルのため、「受信」を指定します。

18.1.3 CPAファイルによる設定

取引企業間で合意したメッセージ交換の合意内容であるメッセージコラボレーションプロトコル合意書(以下、CPA)を用いてできるACMS Cloudの機能を説明します。

18.1.3.1 ACMS CloudとCPAファイル

相手先と合意済みのCPA ファイルを用いて、通信ユーザーと論理ファイルや証明書を登録できます。本機能を用いることで、相手先の通信ユーザー/論理ファイル情報の登録作業を簡略化できます。

サポートするCPA ファイルは、ebXML CPP/CPA Ver.2.0 仕様に準拠している必要があります。

本仕様のXML Schemaは下記から参照できます(2016/12 現在)。

ebXML Collaborative Partner Profile Agreement (CPPA) v2

http://www.oasis-open.org/committees/ebxml-cppa/schema/cpp-cpa-2_0.xsd

ACMS CloudではXML パーサを用いて、CPA ファイルが整形式(well-formedness)のXML 文書であるか、定義内容に妥当性(validity)があるかチェックを行います。

妥当性のチェック時には、CPA ファイルの構文を定義したXML Schema(上記cpp-cpa-2_0.xsd)を用います。

XXE(XML External Entity)脆弱性対策のため、DOCTYPEにエンティティ宣言を使用できません。

18.1.3.2 CPAファイルアップロード

運用管理画面を開き、[マスター]-[通信]内にある[CPAファイルアップロード]をクリックし、以下ダイアログを開きます。

次に「ファイルを選択」ボタンをクリックし、CPA ファイルをアップロードします。

CPA ファイルのアップロードが完了後、登録情報を選択し、OKボタンをクリックしてください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

18.1.3.3 通信ユーザー/論理ファイルの反映

CPA ファイルのアップロード後、登録情報に通信情報をしてOKボタンをクリックすると、通信ユーザー/論理ファイルの反映画面に遷移します。

登録する相手機先情報を選択し、業務グループ、通信ユーザー名を入力してください。

項目名

説明

通信先情報

登録を行う通信相手を選択します。

業務グループ

所属する業務グループを選択します。

EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。

●EDI(対外接続)

 WG-ED

●基幹システムとの接続

 WG-ES

通信ユーザー名

通信ユーザーの名前を設定します。

必要な情報を選択・入力すると、CPAファイル内に定義されている情報が表示されます。

基本情報

本項目は通信ユーザーに反映します。通信ポートグループと着信リスナーはCPAファイル内で定義されていないため、別途指定する必要があります。その他の項目は、CPAファイル内の情報を元に表示しているため、内容の妥当性について確認してください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

項目名

説明

通信ポートグループ

使用する通信ポートグループを選択します。

  • EDI(対外接続):「EDCOMPORT」
  • 基幹システムとの接続:「ESCOMPORT」

ebXML CPA ID

CPAファイルに定義されたCPA IDです。

変更できません。

当方のPartyIDタイプ

CPAファイルに定義されたebXML当方 PartyId Typeです。

変更できません。

当方のPartyID

CPAファイルに定義されたebXML当方 PartyIdです。

変更できません。

相手のPartyIDタイプ

CPAファイルに定義されたebXML相手 PartyId Typeです。

変更できません。

相手のPartyID

CPAファイルに定義されたebXML相手 PartyIdです。

変更できません。

注釈

注釈を指定します。

デフォルトではCPAファイルに定義されたPartyNameが設定されます。

通信詳細情報

本項目は通信ユーザーに反映します。CPAファイル内の情報を元に表示しているため、内容の妥当性について確認し、必要に応じて変更が可能です。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

項目名

説明

通信先情報(URL)

通信先のURLを指定します。

着信を許容する着信リスナー

着信を許容する着信リスナーを2つ必須で指定します。EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。

●EDI(対外接続)

 クライアント認証無し「EDLSNHTTP101」「EDLSNHTTP201」

●基幹システムとの接続

 クライアント認証無し「ESLSNHTTP101」「ESLSNHTTP201」

※クライアント認証をご利用される場合には、着信リスナーの設定を変更する必要があります。

 ご利用を希望される際は、ヘルプ画面の「カスタマー・サポートへの問い合わせ」にてご連絡ください。

※記載と異なる着信リスナーを設定した場合、着信時に通信エラーとなる場合があります。

有効期間(開始)

通信ユーザーの有効期間開始日を設定します。

有効期間(終了)

通信ユーザーの有効期間終了日を設定します。

論理ファイル情報

本項目は論理ファイルに反映します。業務グループはCPAファイル内で定義されていないため、別途指定する必要があります。その他の項目は、CPAファイル内の情報を元に表示しているため、内容の妥当性について確認してください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

項目名

説明

業務グループ

論理ファイルの所属する業務グループを指定します。

EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。

●EDI(対外接続)

 WG-ED

●基幹システムとの接続

 WG-ES

論理ファイル名

論理ファイル名を指定します。

新規作成の場合指定可能です。更新時は変更できません。

送受信

CPAファイルに定義された送受信の区分です。

変更できません。

ebXML サービスタイプ

CPAファイルに定義されたebXML サービスタイプです。

変更できません。

ebXML サービス

CPAファイルに定義されたServiceです。

変更できません。

ebXML アクション

CPAファイルに定義されたActionです。

変更できません。

登録しない

登録・更新対象外とする場合にチェックしてください。

実行制御情報

本項目は通信ユーザーに反映します。

テーブル

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

項目名

説明

リトライ

一時障害発生時のリトライ有無を選択します。

リトライ回数

リトライ回数を設定します。

リトライ間隔(秒)

リトライ間隔を設定します。

MSH Ack非同期応答未受信時リトライ回数

MSH Ackの応答を非同期で受信する場合に、MSH Ack受信タイムアウト後のメッセージの再送を行う回数を指定します。

MSH Ack非同期応答監視タイマ(秒)

MSH Ackの応答を非同期で受信する場合に、相手からMSH Ack受信を待つ時間を秒単位で設定します。

※メッセージ送信後、設定時間を経過してもMSH Ackを受信しない場合にはリトライ回数に従い送信データの再送を実施します。

反映時の注意事項

(1)通信ユーザー/論理ファイル情報の更新

CPAファイルによる通信ユーザー/論理ファイルの作成を行う場合、既存の通信ユーザー/論理ファイルが存在しない場合には新規登録され、存在する場合には該当情報が更新されます。

(2)CPAファイルと項目のマッピング

リソース毎の項目とCPAファイルのマッピングは以下の通り行います。

  1. 通信ユーザー

項目名

説明

ebXML CPA ID

tp:CollaborationProtocolAgreement要素内のtp:cpaid

当方のPartyIDタイプ

tp:PartyInfo要素内のtp:type

当方のPartyID

tp:PartyInfo要素内のtp:PartyId

相手のPartyIDタイプ

tp:PartyInfo要素内のtp:type

相手のPartyID

tp:PartyInfo要素内のtp:PartyId

発信情報(URL)

tp:Endpoint要素内のtp:uri ※

※tp:PartyInfo の先頭に定義されているtp:Transport 要素とtp:DocExchange 要素内の値

  1. 論理ファイル

項目名

説明

送受信区分

tp:CanSend:送信

tp:CanReceive:受信

ebXML CPA ID

(通信ユーザーと同値)

ebXML サービスタイプ

tp:Service要素のtp:type

ebXML サービス

tp:Serviceの値

ebXML アクション

tp:ThisPartyActionBinding要素内のtp:action

コンテンツタイプ

tp:SimplePart要素内のtp:mimetype

ビジネスメッセージタイプ

tp:ThisPartyActionBinding要素内のtp:actionにより判定した値

シグナルメッセージタイプ

tp:ThisPartyActionBinding要素内のtp:actionにより判定した値

MSH Ackの応答方式

tp:DeliveryChannel 要素内のtp:syncReplyMode ※1

MSH Ackの方式

tp:DeliveryChannel 要素内のtp:syncReplyMode ※1

MSH メッセージの署名の方式

tp:MessagingCharacteristics要素内のtp:ackSignatureRequested

重複メッセージ

tp:DeliveryChannel 要素内のtp: duplicateElimination ※1

当方/相手のRole

tp:Role要素内のtp:name

当方/相手のRoleタイプ

tp:Role要素内のtp:type

当方/相手のRole href

tp:Role要素内のxlink:href

BPSI名

tp:ProcessSpecification要素内のtp:name

BPSIタイプ

tp:ProcessSpecification要素内のxlink:type

BPSI href

tp:ProcessSpecification要素内のxlink:href

BPSI uuid

tp:ProcessSpecification要素内のtp:uuid

リトライ回数/MSH Ack非同期応答未受信時リトライ回数

tp:ReliableMessaging要素内のtp:Retries

リトライ間隔/MSH Ack非同期応答監視タイマ(秒)

tp:ReliableMessaging要素内のtp: RetryInterval

※1 tp:DeliveryChannel 要素内に定義されている値を反映する項目については、各tp:CanSend 要素内または、

tp:CanReceive 要素内の先頭に定義されているtp:ChannelId に紐付いたtp:DeliveryChannel 要素内の

値を取得します。

18.1.3.4 証明書の反映

CPA ファイルのアップロード後、登録情報に証明書をしてOKボタンをクリックすると、証明書の反映画面に遷移します。

登録する相手機先情報を選択し、業務グループ、通信ユーザー名を入力してください。

項目名

説明

通信先情報

登録を行う通信相手を選択します。

業務グループ

所属する業務グループを選択します。

EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。

●EDI(対外接続)

 WG-ED

●基幹システムとの接続

 WG-ES

必要な情報を選択・入力すると、CPAファイル内に定義されている情報が表示されます。

基本情報

本項目は登録する証明書情報全てに反映します。

項目名

説明

注釈

注釈を指定します。

証明書情報

登録する証明書情報が表示されます。CPAファイル内の情報を元に表示しているため、内容の妥当性について確認してください。

内容により、認証局の証明書か、末端の証明書かを選択してください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

※主体者情報、発行者情報は本書では省略しています。

項目名

説明

証明書名

証明書の名前を設定します。

証明書の区分

登録する証明書の区分を指定します。

  • 認証局の証明書
  • 末端の証明書

認証局の種類

証明書の区分が「認証局の証明書」の場合に、認証局の種類を選択します。

  • 限定的な用途で信頼する
  • システム全体で信頼する

認証局の証明書グループ

認証局の種類が「限定的な用途で信頼する」場合、所属する認証局の証明書グループを指定します。

登録しない

登録対象外とする場合にチェックしてください。

18.2 ファイル転送の実行

ファイル転送の実行方法を解説します。

18.2.1 ebXML MS 2.0手順でのファイル転送

18.2.1.1 送信

ロード(通信)で通信ユーザー、論理ファイル、送信するデータファイルを指定し実行します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

■ロード(オプション)

項目名

説明

伝送ファイル

伝送ファイル名を任意の文字列(255バイト以内)で指定できます。

※省略時は指定なしとなります。

パラメーター

18.3 付録 「18.3.2 ロード時に指定するパラメーター」を参照してください。

※複数指定する場合はカンマ区切りとします。

予約登録

データ交換の開始を、自動スケジューラや運用者の操作で行う場合に指定します。

※省略時は即時にデータ交換が開始されます。

処理予定日時

処理予定日時を指定します。

予約状態で登録する場合は指定できませ ん。

※未指定時はタスクの登録日時になります。

強制登録

特定の前提条件を無視して通信対象のタスクを生成します。

※無視される前提条件は以下になります。

  • 指定した通信ユーザー、論理ファイル リソースが有効である。
  • 指定したデータファイル、伝送ファイル、パラメーターが正しい。

また、データファイル未指定時は 0 バイト ファイルを生成します。

18.2.1.2 受信

MIMEメッセージの受信

MIMEメッセージを受信する場合、添付ファイルのコンテンツタイプ毎の論理ファイル設定と、それらを子ファイルリストに保持する論理ファイルを設定します。本設定でMIMEメッセージを受信した場合のタスク構成は以下の通りです。受信メッセージの添付ファイルが子ファイルリストのコンテンツタイプの順序と合致する必要があります。なお、コンテンツタイプを指定しないとした場合、全てのコンテンツタイプと一致する扱いとなります。

18.2.2 データを圧縮してから送信する

「圧縮」と「単独通信チェイン」からなるフローを作成することで、ACMS Cloudで圧縮データを作成しファイルを送信することができます

「圧縮」後に「単独通信チェイン」で通信タスクを作成した場合には、送信データのコンテンツタイプ(ContentType要素)をapplication/zipに上書きすることができます。

上書きをする場合、通信チェインの入力パラメーターに(comm_ebms2_compress_type=$_compress_type$)を設定してください。

※圧縮の詳細設定については「20 フローを設定する」をご参照ください。

18.2.3 受信した圧縮データを解凍する

「解凍」を使用したフローを作成し、論理ファイルの「正常時終了処理」に登録することで受信した圧縮データを解凍することができます。

時計, 座る, 写真, 探す が含まれている画像

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

※解凍の詳細設定については「20 フローを設定する」をご参照ください。

18.3 付録

18.3.1 プロパティ

項目名

指定場所

説明

comm.http.client.connecttimeout

通信ユーザー

送信時における接続タイムアウト値(ms)を指定します。

※デフォルト値は「180000」(180秒)です。

comm.http.client.response.receivetimeout

通信ユーザー

送信時におけるレスポンス受信タイムアウト値(ms)を指定します。

※デフォルト値は「180000」(180秒)です。

comm.http.server.request.receivetimeout

通信ユーザー

受信時におけるリクエスト受信タイムアウト値(ms)を指定します。

※デフォルト値は「180000」(180秒)です。

comm.http.client.requestline.abspath

通信ユーザー

HTTPリクエストのURIをabs_path形式とするか否かを設定します。

デフォルト値は「false」です。

  • true
    abs_path形式とする
  • false
    absoluteURI形式とする

comm.http.client.server.verification

通信ユーザー

HTTPSで接続する際のSSL/TLSサーバー証明書詳細検証の要否をtrue/falseで設定します。

デフォルト値はfalseです。

trueとした場合、詳細検証として接続先情報(URL)のFQDNとサーバー証明書のCommonNameの比較検証を行います。

不一致の場合、サーバー証明書の詳細検証エラーとし、接続を切断します。

falseとした場合、サーバー証明書の詳細検証は行いません。

comm.ebms2.ack.copy.reference

通信ユーザー


論理ファイル

署名Acknowledgmentに受信メッセージのReferenceを追加する制御を変更します。

true/falseで設定します。デフォルトはfalseです。

以下のJavaをご利用の場合は、デフォルトの制御だとAcknowledgmentの署名に失敗し、Acknowledgmentの受信側で検証エラーが発生する場合があります。本プロパティを「true」としてください。

  • IBM SDK

また、上記Java以外をご利用の場合でも、同事象が発生した際には本プロパティを「true」としてください。

comm.http.server.basic.multipleusers

通信ユーザー

HTTPサーバーのBasic認証のユーザー/パスワードを複数持つか否かを設定します。デフォルト値はfalseです。
trueとした場合、通信ユーザーのBasic認証ユーザー/パスワード項目にユーザー/パスワードを「,」カンマ区切りで指定する。

 ユーザー:user1=aaa,user2=bbb

 パスワード:user1=aaa,user2=bbb

※ユーザー/パスワードの最大文字数はkey=value併せて1000文字

  • true
    ユーザー/パスワードは複組設定可能
  • false
    ユーザー/パスワードは1組設定可能

※反映タイミングの記載がないプロパティ値は次回通信から有効になります。

18.3.2 ロード時に指定するパラメーター

項目名

説明

comm_ebms2_conversation_id

ConversationIDを指定します。

comm_ebms2_sequence_number

SequenceNumberを指定します。

comm_ebms2_compress_type

圧縮アプリと連携した場合に、圧縮タイプを上書きします。

value値には$ _compress_type$を指定してください。

送信の場合に有効です。

comm_ebms2_ref_to_message_id

RefToMessageIDを指定します。

comm_parameter1~10

通信終了時処理に連携する任意のパラメーターです。

指定した任意のパラメーターおよび値は、通信終了時処理に連携されます(通信処理で値を変更する事はありません)。
運用画面で、ロードを行う時に利用できます。

18.3.3 通信終了時処理のパラメーター

項目名

説明

comm_protocol

通信手順

ebXML MS 2.0手順は「Protocol. EBXML_MS_V2」固定

comm_connection_direction

発着信区分

発信:「ConnectionDirection.OUTBOUND」

着信:「ConnectionDirection.INBOUND」

comm_transfer_direction

送受信区分

送信:「TransferDirection.SEND」

受信:「TransferDirection.RECEIVE」

comm_operation_date

運用日
「yyyy-MM-dd」形式

comm_serial_number 

通番

comm_transfer_file_name

伝送ファイル名

comm_connection_id

接続ID

comm_start_datetime

接続開始日時
「yyyy-MM-dd hh:mm:ss.SSS Z」形式

comm_end_datetime

接続終了日時
「yyyy-MM-dd hh:mm:ss.SSS Z」形式

comm_transfer_start_datetime

ファイル転送開始日時
「yyyy-MM-dd hh:mm:ss.SSS Z」形式

comm_transfer_end_datetime

ファイル転送終了日時
「yyyy-MM-dd hh:mm:ss.SSS Z」形式

comm_local_ip_addr

ローカルIPアドレス

comm_local_port

ローカルポート

comm_remote_ip_addr

リモートIPアドレス

comm_remote_port

リモートポート

comm_send_size

送信バイト数

comm_receive_size

受信バイト数

comm_http_message_id

ebXMLヘッダーのMessageId

comm_ebms2_conversation_id

ebXMLヘッダーのConversationId

comm_ebms2_sequence_number

ebXMLヘッダーのSequenceNumber

comm_http_request_headers_[ヘッダーキー名]

HTTPリクエストヘッダー

「comm_http_request_headers_content_type」で「Content-Type」ヘッダーの情報を取得することができます。

※ヘッダーキー名は以下ルールによる変換後の文字列をキー名とします。

①全て小文字に変換

②英数字以外の文字は半角アンダースコア「_」に変換

※値は1000文字までの制限があります。1000文字を超えた場合1000文字以降は除去します。

comm_http_response_headers_[ヘッダーキー名]

HTTPレスポンスヘッダー

※HTTPリクエストヘッダーと同様です。

18.3.4 流通BMS協定シートとの項目対応表

本章は、流通BMS協議会が発行する「流通ビジネスメッセージ標準協定シート 第2.1版(2013年1月版)」(以降、流通BMS協定シートと記載)とACMS Cloudを用いてファイル転送を行う際に必要となる情報の対応関係を示すものです。以下の前提で記載しています。もし逆の場合には、[小売]と[ 卸 ]を入れ替えてください。

[小売] = 接続先

[ 卸 ] = ACMS Cloud利用者

18.3.4.1 EDI基本情報協定シートとの対応

流通BMS協定シートの「②-1 EDI基本情報協定」とACMS Cloudの設定項目について対応関係を記載します。

1.基本情報

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

取引者間の基本情報 識別ID

不要

対応項目はありません。

2.小売 企業情報

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

企業名:日本語

任意

[通信ユーザー] – [注釈]

2

企業名:英語

任意

[通信ユーザー] – [注釈]

3

企業識別コード:(GLN:13桁)

必須

[通信ユーザー] – [相手のPartyID]

4-1

企業情報参照先:(URL:ホームページ等)

不要

対応項目はありません。

4-2

EDI責任者情報:氏名

不要

対応項目はありません。

4-3

EDI責任者情報:住所

不要

対応項目はありません。

4-4

EDI責任者情報:電話番号

不要

対応項目はありません。

4-5

EDI責任者情報:FAX番号

不要

対応項目はありません。

4-6

EDI責任者情報:Eメールアドレス

不要

対応項目はありません。

5-1

EDI担当者情報:氏名

任意

[通信ユーザー] – [担当者]

5-2

EDI担当者情報:住所

任意

[通信ユーザー] – [住所]

5-3

EDI担当者情報:電話番号

任意

[通信ユーザー] – [電話番号]

5-4

EDI担当者情報:FAX番号

任意

[通信ユーザー] – [FAX番号]

5-5

EDI担当者情報:Eメールアドレス

任意

[通信ユーザー] – [メールアドレス]

5-6

EDI担当者情報:委託先企業識別コード

不要

対応項目はありません。

6-1

サーバ稼働時間帯:開始時間

任意

[スケジュール] – [ウィンドウ-制御] – [予定時間] – [予定開始時刻]

6-2

サーバ稼働時間帯:終了時間

任意

[スケジュール] – [ウィンドウ-制御] – [予定時間] – [予定終了時刻]

6-3

サーバ稼働時間帯:備考

不要

対応項目はありません。

7

備考

不要

対応項目はありません。

3.卸 企業情報

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

企業名:日本語

不要

対応項目はありません。

2

企業名:英語

不要

対応項目はありません。

3

企業識別コード:(GLN:13桁)

必須

[通信ユーザー] – [当方のPartyID]

4-1

企業情報参照先:(URL:ホームページ等)

不要

対応項目はありません。

4-2

EDI責任者情報:氏名

不要

対応項目はありません。

4-3

EDI責任者情報:住所

不要

対応項目はありません。

4-4

EDI責任者情報:電話番号

不要

対応項目はありません。

4-5

EDI責任者情報:FAX番号

不要

対応項目はありません。

4-6

EDI責任者情報:Eメールアドレス

不要

対応項目はありません。

5-1

EDI担当者情報:氏名

不要

対応項目はありません。

5-2

EDI担当者情報:住所

不要

対応項目はありません。

5-3

EDI担当者情報:電話番号

不要

対応項目はありません。

5-4

EDI担当者情報:FAX番号

不要

対応項目はありません。

5-5

EDI担当者情報:Eメールアドレス

不要

対応項目はありません。

5-6

EDI担当者情報:委託先企業識別コード

不要

対応項目はありません。

6-1

サーバ稼働時間帯:開始時間

不要

対応項目はありません。

6-2

サーバ稼働時間帯:終了時間

不要

対応項目はありません。

6-3

サーバ稼働時間帯:備考

不要

対応項目はありません。

7

備考

不要

対応項目はありません。

18.3.4.2 EDI通信パラメータ協定シートとの対応

流通BMS協定シートの「②-2 EDI通信パラメータ協定」とACMS Cloudの設定項目について対応関係を記載します。

1.基本情報

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

取引者間の基本情報 識別ID

不要

対応項目はありません。

通信プロトコル情報ID

不要

対応項目はありません。

有効期間開始日時

任意

[通信ユーザー] – [有効期間(開始)]

有効期間終了日時

任意

[通信ユーザー] – [有効期間(終了)]

2.共通 通信情報

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

通信手順

必須

(使用プロトコル確認として必要です)

CPAID

必須

[通信ユーザー] – [ebXML CPA ID]

3.小売 通信情報

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

証明書

利用する証明書を発行した認証局事業者

必須

[認証局の証明書]

※接続先から入手した認証局事業者の証明書を登録してください

2

セキュリティプロトコル(認証情報)

クライアント認証

不要

対応項目はありません。

セキュリティプロトコル(認証情報)

ベーシック認証

不要

対応項目はありません。

セキュリティプロトコル(認証情報)

メッセージ署名

不要

対応項目はありません。

3

エンドポイント:URI

必須

[通信ユーザー] – [接続先情報(URL)]

エンドポイント:IPアドレス

必須

[通信ユーザー] – [接続先情報(URL)]

エンドポイント:ネットマスク

不要

対応項目はありません。

4

信頼性MSG交換:再送回数

不要

対応項目はありません。

信頼性MSG交換:再送間隔

不要

対応項目はありません。

信頼性MSG交換:重複検出時間

不要

対応項目はありません。

5

識別情報:企業識別情報(GLN:13桁)

必須

[通信ユーザー] – [相手のPartyID]

識別情報:マシン識別情報

不要

対応項目はありません。

4.卸 通信情報

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

証明書

利用する証明書を発行した認証局事業者

不要

対応項目はありません。

2

セキュリティプロトコル(認証情報)

クライアント認証

必須

■メッセージ受信側となる場合の設定

ご利用の場合には、カスタマー・サポートへお問い合わせをしてください。

[通信ユーザー] – [着信を許容する着信リスナー]
■メッセージ送信側となる場合の設定

[キーペア]

[通信ユーザー] – [SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア]

セキュリティプロトコル(認証情報)

ベーシック認証

必須

■メッセージ受信側となる場合の設定

[通信ユーザー] – [HTTPサーバーのBasic認証]

※Basic認証のユーザー、パスワードは当方が定めた値を設定してください

■メッセージ送信側となる場合の設定

[通信ユーザー] – [HTTPクライアントのBasic認証]

※Basic認証のユーザー、パスワードは接続先の担当者にご確認ください

セキュリティプロトコル(認証情報)

メッセージ署名

必須

■メッセージ受信側となる場合の設定

[論理ファイル] – [受信データの署名]

[論理ファイル] – [受信データの署名に証明書が含まれるか]

■メッセージ送信側となる場合の設定

[キーペア]

[通信ユーザー] – [署名の作成で使用するキーペア]

[論理ファイル] – [送信データの署名の設定]

[論理ファイル] – [送信データの署名に証明書を含めるか]

3

エンドポイント:URI

必須

■メッセージ受信側となる場合の設定
対応項目はありません。

設定値については以下マニュアルを参照してください。
ACMSCloudデータ連携の流れ『2 データ連携の始め方』2.4 接続要求仕様

■メッセージ送信側となる場合の設定
[通信ユーザー] – [非同期MSH Ackを受信するサーバーのURL]
※非同期のMSH Ackを利用する場合に設定してください
※着信リスナーと同一のURLとなります。

設定値については以下マニュアルを参照してください。
ACMSCloudデータ連携の流れ『2 データ連携の始め方』2.4 接続要求仕様

エンドポイント:IPアドレス

不要

対応項目はありません。

エンドポイント:ネットマスク

不要

対応項目はありません。

4

信頼性MSG交換:再送回数

必須

[通信ユーザー] – [リトライ回数]

信頼性MSG交換:再送間隔

必須

[通信ユーザー] – [リトライ間隔(秒)]

信頼性MSG交換:重複検出時間

必須

ACMS Cloudでは、クリーンアップで受信タスクが削除されない限り重複検出を常に行います。重複検出時間は、受信タスクの完了保存日数となります。

5

識別情報:企業識別情報(GLN:13桁)

必須

[通信ユーザー] – [当方のPartyID]

識別情報:マシン識別情報

不要

対応項目はありません。

18.3.4.3 メッセージ情報協定シートとの対応

流通BMS協定シートの「③-1メッセージ情報協定/③-2 メッセージ情報協定『百貨店用』」とACMS Cloudの設定項目について対応関係を記載します。

■使用するメッセージ種

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

メッセージ名称

任意

[論理ファイル] – [注釈]

2

英語名称

任意

[論理ファイル] – [注釈]

3

送受信方向

必須

[論理ファイル] – [送受信]

 「小売 ← 卸・メーカー」の場合:送信

 「小売 → 卸・メーカー」の場合:受信

4

採用

必須

スペック確認として必要です。

5

圧縮

任意

対応項目はありません。

必要な場合、圧縮/解凍アプリケーションをご利用ください。

6

採用バージョン

不要

対応項目はありません。

7

送信予定時刻(予定日)

不要

対応項目はありません。

8

文書形式(MIMEタイプ)

必須

[論理ファイル] – [コンテンツタイプ]

9

その他、調整事項

不要

対応項目はありません。

■備考

#

流通BMS協定シートの項目

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

備考

不要

対応項目はありません。

18.3.4.4 流通BMS協定シート以外の調整項目

流通BMS協定シートに対応する項目のないACMS Cloud独自項目について、通信相手との取り決めが必要となる可能性がある項目を以下に記載します。

#

概要

ACMS Cloudの項目

区分

説明

1

署名アルゴリズム

必須

MSHメッセージ署名、MSH Ack署名を行う場合、署名アルゴリズムを取り決める必要があります。以下項目が該当します

[通信ユーザー] – [署名アルゴリズム]

2

ハッシュアルゴリズム

任意

暗号のハッシュの照合による受信後の否認防止を利用する場合、ハッシュ値を算出するアルゴリズムを取り決める必要があります。以下項目が該当します。

[通信ユーザー] – [ハッシュアルゴリズム]

MSH Ackの応答方式

任意

MSH Ackを送信する場合、MSH Ackの応答方式を取り決める必要があります。以下項目が該当します。

[論理ファイル] – [MSH Ackの応答方式]

重複検出時の振る舞い

必須

メッセージ重複時の振る舞いを取り決める必要があります。以下項目が該当します。

[論理ファイル] – [重複メッセージ]

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