17.1 運用設定
AS2手順を運用するための設定を解説します。
17.1.1 送信の設定
AS2手順で送信処理を行うためには以下の設定が必要となります。あらかじめ取り決めた流通BMS協定シートとの項目対応表を参照して設定を行います。
流通BMS協定シートとの項目対応表は17.3.4 流通BMS協定シートとの項目対応表を参照してください
定義の設定後、各リソースを有効にしてください。
- 通信ユーザーの作成
- 論理ファイルの作成
■非同期応答受信時のSSL/TLS接続と証明書提供について
ACMS Cloudへ非同期応答を受信する場合は、SSL/TLS設定で接続する必要があります。通信相手先へ必要な証明書を提供してください。
詳細は 『4通信の概要』の「4.1キーペア」に記載している「SSL/TLSサーバー認証でACMS Cloudがサーバーになる場合」を参照してください。
17.1.1.1 通信ユーザーを作成する
AS2手順で使用する通信ユーザーを作成します。

■基本情報
項目名 | 説明 |
---|---|
業務グループ | 通信ユーザーが所属する業務グループを選択します。 EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。 ●EDI(対外接続) WG-ED ●基幹システムとの接続 WG-ES |
通信ユーザー名 | 通信ユーザーの名前を設定します。 |
貸出 | 通信ユーザーを設定した業務グループ以外へ貸出すか否かを選択します。 |
通信ポートグループ | 使用する通信ポートグループを選択します。
|
当方識別子 | 当方のAS2名を設定します。 |
相手のAS2名を設定します。 | |
注釈 | 通信ユーザーの注釈を設定します。 |
■AS2ユーザー詳細情報
項目名 | 説明 |
---|---|
接続先情報(URL) | 接続相手のURLを設定します。 |
代替接続先情報(URL) | 接続先情報(URL)への接続でエラーとなった場合に使用する代替接続先の情報を設定します。 |
HTTPクライアントのBasic認証 | 当方が発信側となる場合、HTTPリクエストにBasic認証情報を付与するかを選択します。
※HTTPリクエストにAuthorizationヘッダを付与します。 |
HTTPクライアントのBasic認証‐ユーザー | Basic認証のユーザー名を設定します。 |
HTTPクライアントのBasic認証‐パスワード | Basic認証のパスワードを設定します。 |
MDNの同期/非同期の種類 | MDNの同期/非同期の種類を選択します。
|
非同期MDNを受信するサーバーのURL | 非同期MDNを受信するためのURLを設定します。 |
ファイル指定文字列 | 論理ファイルを判定するためのヘッダを任意に変更する場合に設定します。 指定しない場合にはContent-Dispositionヘッダのfilenameパラメーターを使用します。 例) 「X-FileName」 |
送信データの暗号アルゴリズム | 送信データの暗号化で使用するアルゴリズムを選択します。
※送信データの暗号化の有無は論理ファイルで設定します。 |
受信ファイル名の種類 | 論理ファイルを特定するためのヘッダーのバリュー部チェック方式を選択します。
|
受信データの暗号 | 受信データの暗号化の有無を選択します。
|
受信データの暗号アルゴリズム | 受信データの暗号アルゴリズムを選択します。
※指定しないを選択した場合には暗号アルゴリズムを問いません。 |
受信データの圧縮 | 受信データの圧縮の有無を選択します。
|
受信データの署名 | 受信データの署名の有無を選択します。
|
受信データの署名に証明書が含まれるか | 受信データの署名に証明書が含まれるか否かを選択します。
|
応答する署名付きのMDNに証明書を含めるか | 応答するMDNの署名に証明書を含めるか否かを選択します。
|
署名アルゴリズム | 署名時に使用する署名アルゴリズムを選択します。 MIMEコンテントタイプが署名付きデータの場合にContent-typeフィールドに指定され、署名データを生成する際のアルゴリズムとなります。
|
MICアルゴリズム | NRRのため、MIC値の計算に使用するアルゴリズムを指定します。 MDN署名要求ヘッダに指定され、送信前にあらかじめ計算したMICを生成する際のアルゴリズムとなります。
※受信側では意味を持たない項目となります。 |
Key agreementアルゴリズム | 送信データの暗号化に使用する証明書の署名アルゴリズムがECDSAの場合に利用する鍵交換アルゴリズムを指定します。
|
Key wrapアルゴリズム | 送信データの暗号化に使用する証明書の署名アルゴリズムがECDSAの場合に、鍵交換を行う際のKey wrap アルゴリズムを指定します。
|
着信を許容する着信リスナー |
|
接続を許可するIPアドレス | 着信を許可する通信相手のIPアドレスをCIDR形式([IP address]/[prefix length])で指定します。 指定しない場合には通信相手のIPアドレスの確認は行いません。 |
HTTPサーバーのBasic認証 | 当方が着信側となる場合、HTTPリクエストにBasic認証情報を付与するかを選択します。
|
HTTPサーバーのBasic認証‐ユーザー | Basic認証のユーザー名を設定します。 |
HTTPサーバーのBasic認証‐パスワード | Basic認証のパスワードを設定します。 |
署名の作成で使用するキーペア – キーペア名 | 送信データおよび応答するMDNの署名で使用するキーペア名を指定します。 |
署名の作成で使用するキーペア – 利用期間 | キーペアの有効期間に従うかどうかを指定します。キーペアの有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。 |
署名の作成で使用するキーペア – 利用開始日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
署名の作成で使用するキーペア – 利用終了日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 末端の証明書名 | 署名検証で使用する末端の証明書名を指定します。 |
署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 利用期間 | 末端の証明書の有効期間に従うかどうかを指定します。末端の証明書の有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。 |
署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 利用開始日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
署名の検証で使用する通信相手の証明書 – 利用終了日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
署名検証で使用する認証局グループ | 署名検証で「限定的な用途で信頼する」認証局グループを使用する場合に選択します。 ※指定しない場合には「システム全体で信頼する」認証局グループを使用します。 |
暗号の作成で使用する通信相手の証明書 – 末端の証明書名 | 送信データの暗号化で使用する末端の証明書名を指定します。 |
暗号の作成で使用する通信相手の証明書 – 利用期間 | 末端の証明書の有効期間に従うかどうかを指定します。末端の証明書の有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。 |
暗号の作成で使用する通信相手の証明書 – 利用開始日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
暗号の作成で使用する通信相手の証明書 – 利用終了日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
暗号データの復号で使用するキーペア – キーペア名 | 受信データの復号化で使用するキーペアを選択します。 |
暗号データの復号で使用するキーペア – 利用期間 | キーペアの有効期間に従うかどうかを指定します。キーペアの有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。 |
暗号データの復号で使用するキーペア – 利用開始日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
暗号データの復号で使用するキーペア – 利用開始日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – キーペア名 | 当方が発信側となる場合、SSL/TLSサーバーからクライアント認証を要求された際に使用するキーペア名を指定します。 ※切り替えに関しては『4 通信機能の概要』4.4.1.4キーペアの切り替えを参照してください。 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用期間 | キーペアの有効期間に従うかどうかを指定します。キーペアの有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用開始日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用終了日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 末端の証明書名 | 当方が着信側となる場合、SSL/TLSサーバーでクライアント認証を要求し取得した証明書の同一性検証で使用する末端の証明書名を指定します。 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用期間 | 末端の証明書の有効期間に従うかどうかを指定します。末端の証明書の有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用開始日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用終了日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSサーバー認証で使用する認証局グループ | 当方が発信側となる場合、SSL/TLSサーバー認証で「限定的な用途で信頼する」認証局グループを使用する場合に選択します。 ※指定しない場合には「システム全体で信頼する」認証局グループを使用します。 |
■実行制御情報
項目名 | 説明 |
---|---|
リトライ | 一時障害発生時のリトライ有無を選択します。 |
リトライ回数 | リトライ回数を設定します。 |
リトライ間隔(秒) | リトライ間隔を設定します。 |
MDN非同期応答未受信時リトライ回数 | 非同期応答未受信時のリトライ回数を設定します。 |
MDN非同期応答監視タイマー(秒) | 非同期応答監視タイマーを設定します。 ※非同期応答の未受信で監視タイマーを経過した際にはリトライ回数に従い送信データの再送を実施します。 |
発信遅延時間(ミリ秒) | 発信遅延時間を設定します。 |
■通信ユーザー詳細情報
項目名 | 説明 |
---|---|
障害停止 | 通信ユーザー単位の障害停止有無を選択します。 |
並列実行数 | 通信ユーザー単位の並列実行数を設定します。 |
有効期間(開始) | 通信ユーザーの有効期間開始日を設定します。 |
有効期間(終了) | 通信ユーザーの有効期間終了日を設定します。 |
運用日切替時刻 | 運用日の切替時刻を設定します。 |
■相手先情報
項目名 | 説明 |
---|---|
住所 | 相手先の住所を設定します。 |
担当者 | 相手先の担当者を設定します。 |
電話番号 | 相手先の電話番号を設定します。 |
FAX番号 | 相手先のFAX番号を設定します。 |
メールアドレス | 相手先のメールアドレスを設定します。 |
17.1.1.2 論理ファイルを作成する
AS2手順で使用する論理ファイルを作成します。

■基本情報
項目名 | 説明 |
---|---|
業務グループ | 通信ユーザーが所属する業務グループを選択します。 EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。 ●EDI(対外接続) WG-ED ●基幹システムとのへ接続 WG-ES |
通信ユーザー名 | 論理ファイルが参照する通信ユーザーを選択します。 |
論理ファイル名 | 論理ファイルの名前を設定します。 |
貸出 | 論理ファイルを設定した業務グループ以外へ貸出すか否かを選択します。 |
送受信 | 送受信を選択します。
|
ファイル名 | ファイルの種類を判定するためのファイル名を設定します。 ※当方が受信側で通信ユーザーの「受信ファイル名の種類」が「チェックしない」場合には「指定しない」としたファイルを登録する必要があります。 |
注釈 | 論理ファイルの注釈を設定します。 |
■AS2ファイル情報
項目名 | 説明 |
---|---|
接続先情報(URL) ※1 | 接続相手のURLを設定します。 |
代替接続先情報(URL) ※1 | 接続先情報(URL)への接続でエラーとなった場合に使用する代替接続先の情報を設定します。 |
HTTPクライアントのBasic認証 ※ | 当方が発信側となる場合、HTTPリクエストにBasic認証情報を付与するかを選択します。
※HTTPリクエストにAuthorizationヘッダを付与します。 |
HTTPクライアントのBasic認証‐ユーザー ※1 | Basic認証のユーザー名を設定します。 |
HTTPクライアントのBasic認証‐パスワード ※1 | Basic認証のパスワードを設定します。 |
MDNの同期/非同期の種類 ※1 | MDNの同期/非同期の種類を選択します。
※当方が送信側でMDNを要求する場合に設定します。 |
非同期MDNを受信するサーバーのURL ※1 | 非同期MDNを受信するためのURLを設定します。 ※当方が送信側でMDNの同期/非同期の種類を「非同期」とした場合には設定が必要です。 |
送信データの暗号アルゴリズム ※1 | 送信データの暗号化で使用するアルゴリズムを選択します。
|
コンテンツタイプ | 送信する(ロードする)データの種類や形式を示す文字列を設定します。
※指定しないを設定した場合にはContent-Typeを「text/plain; charset=us-ascii」とします。 |
MDN要求の設定 | MDN要求の設定を選択します。
※当方が送信側の場合に選択します。 |
受信する署名付きMDNには証明書が含まれるか | 受信する署名付きMDNには証明書が含まれるかを選択します。
|
送信データの署名の設定 | 送信データの署名の設定を選択します。
|
送信データの署名に証明書を含めるか | 送信データの署名に証明書を含めるかを選択します。
|
送信データの暗号の設定 | 送信データの暗号の設定を選択します。
|
送信データの圧縮の設定 | 送信データの圧縮の設定を選択します。
|
重複メッセージ | 重複メッセージを受信した際の動作を選択します。
※受信データに含まれるMessage-IDを用いて重複を判定します。 |
受信データの暗号 ※1 | 受信データの暗号化の有無を選択します。
|
受信データの暗号アルゴリズム ※1 | 受信データの暗号アルゴリズムを選択します。
※指定しないを選択した場合には暗号アルゴリズムを問いません。 |
受信データの圧縮 ※1 | 受信データの圧縮の有無を選択します。
|
受信データの署名 ※1 | 受信データの署名の有無を選択します。
|
受信データの署名に証明書が含まれるか ※1 | 受信データの署名に証明書が含まれるか否かを選択します。
|
応答する署名付きのMDNに証明書を含めるか ※1 | 応答するMDNの署名に証明書を含めるか否かを選択します。
|
※1 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。
■実行制御情報
項目名 | 説明 |
---|---|
リトライ ※1 | 一時障害発生時のリトライ有無を選択します。 |
リトライ回数 ※1 | リトライ回数を設定します。 |
リトライ間隔(秒) ※1 | リトライ間隔を設定します。 |
MDN非同期応答未受信時リトライ回数 ※1 | 非同期応答未受信時のリトライ回数を設定します。 |
MDN非同期応答監視タイマー(秒) ※1 | 非同期応答監視タイマーを設定します。 ※非同期応答の未受信で監視タイマーを経過した際にはリトライ回数に従い送信データの再送を実施します。 |
発信遅延時間(ミリ秒) | 発信遅延時間を設定します。 |
※1 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。
■論理ファイル詳細情報
項目名 | 説明 |
---|---|
障害停止 | 論理ファイル単位の障害停止有無を選択します。 |
並列実行数 | 論理ファイル単位の並列実行数を設定します。 |
有効期間(開始) | 論理ファイルの有効期間開始日を設定します。 |
有効期間(終了) | 論理ファイルの有効期間終了日を設定します。 |
運用日切替時刻 ※1 | 運用日の切替時刻を設定します。 |
データ未登録時の処理方法 | ロードでデータファイルの指定が無かった場合の動作を選択します。
※ロード時に強制登録オプション指定の場合は、本設定に関わらずタスク(0 バイト ファイル)を作成します。 |
※1 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須項目ではありません。
17.1.2 受信の設定
AS2手順で受信処理を行うためには以下の設定が必要となります。
定義の設定後、各リソースを有効にしてください。
- 通信ユーザーの作成
- 論理ファイルの作成
■着信通信時のSSL/TLS接続と証明書提供について
ACMS Cloudへ着信する際は、SSL/TLS設定で接続する必要があります。通信相手先へ必要な証明書を提供してください。
詳細は『4通信の概要』の「4.1キーペア」に記載している「SSL/TLSサーバー認証でACMS Cloudがサーバーになる場合」を参照してください。
17.1.2.1 通信ユーザーを作成する
AS2手順で使用する通信ユーザーを作成します。
※送信と同様の手順で作成します。ただし、「接続先情報(URI)」は設定不要です。
17.1.2.2 論理ファイルを作成する
AS2手順で使用する論理ファイルを作成します。
※送信と同様の手順で作成します。ただし、「接続先情報(URI)」は設定不要です。
加えて以下項目を設定します。
■基本情報
項目名 | 説明 |
---|---|
通信終了処理の起動単位 | 通信が終了した後の処理の起動単位を選択します。受信時に選択します。
|
正常時終了処理 | 通信が正常終了した後に起動する処理を選択します。
|
正常時終了処理‐フロー名 | 通信が正常終了した後に起動するフロー名を設定します。 ※受信時のみ設定が可能です。 |
■論理ファイル詳細情報
|
|
---|---|
マルチファイル転送 | マルチファイル転送をするか否かを選択します。受信時のみ設定が可能です。 |
子ファイルリスト | マルチファイル受信の判定条件を定義する論理ファイルを設定します。 |
17.2 ファイル転送を実行する
ファイル転送の実行方法を解説します。
17.2.1 AS2手順でのファイル転送
17.2.1.1 送信
ロード(通信)で通信ユーザー、論理ファイル、送信するデータファイルを指定し実行します。

■ロード(オプション)
説明 | |
---|---|
伝送ファイル名 | 伝送ファイル名を任意の文字列(255バイト以内)で指定できます。 ※省略時は指定なしとなります。 |
パラメーター | 本ページ内の17.3 付録「17.3.2 ロード時に指定するパラメーター」を参照してください。 |
予約登録 | データ交換の開始を、自動スケジューラや運用者の操作で行う場合に指定します。 ※省略時は即時にデータ交換が開始されます。 |
処理予定日時を指定します。 予約状態で登録する場合は指定できませ ん。 ※未指定時はタスクの登録日時になります。 | |
強制登録 | 特定の前提条件を無視して通信対象のタスクを生成します。 ※無視される前提条件は以下になります。
また、データファイル未指定時は 0 バイト ファイルを生成します。 |
■MIMEマルチパートデータの送信
MIMEマルチパートデータの送信は行えません。
17.2.1.2 受信
■MIMEマルチパートデータの受信
MIMEマルチパートデータを受信する場合、添付ファイルの構成により論理ファイルの設定が必要です。
1.受信ファイル名のチェックを行わない場合
通信ユーザーの受信ファイル名の種類を「チェックしない」とした場合、ファイル名を未設定とした論理ファイルを設定します
本設定でMIMEマルチパートファイルを受信した場合のタスク構成は以下の通りです。

2.受信ファイル名のチェックを行う場合
通信ユーザーの受信ファイル名の種類を「チェックしない」以外とした場合、添付ファイルのファイル名毎の論理ファイル設定と、それらを子ファイルリストに保持する論理ファイルを設定します。
本設定でMIMEマルチパートファイルを受信した場合のタスク構成は以下の通りです。

17.3 付録
17.3.1 プロパティ
項目名 | 設定場所 | 説明 |
---|---|---|
comm.http.client.connecttimeout | 通信ユーザー | 送信時における接続タイムアウト値(ms)を指定します。 ※デフォルト値は「180000」(180秒)です。 |
comm.http.client.response.receivetimeout | 通信ユーザー | 送信時におけるレスポンス受信タイムアウト値(ms)を指定します。 ※デフォルト値は「180000」(180秒)です。 |
comm.http.server.request.receivetimeout | 通信ユーザー | 受信時におけるリクエスト受信タイムアウト値(ms)を指定します。デ※デフォルト値は「180000」(180秒)です。 |
comm.as2.send.disposition_notification_to | 通信ユーザー | MDN要求ヘッダ(Disposition-Notification-To)の値(メールアドレス)です。 ※デフォルト値は「EDIINT-AS2@ACMS」です。 |
comm.as2.send.filename.write.httpheader | 通信ユーザー | S/MIME形式のファイル送信時、HTTPヘッダにファイル名を設定するか否かを指定します。デフォルト値は「false」です。
HTTPヘッダにファイル名を出力する HTTPヘッダにファイル名を出力しない |
comm.as2.receive.filename.read.httpheader | 通信ユーザー | S/MIME形式のファイル受信時、MIMEヘッダからファイル名を取得できない場合にHTTPヘッダからファイル名を取得するか否かを指定します。デフォルト値は「false」です。 HTTPヘッダからファイル名を取得する HTTPヘッダからファイル名を取得しない |
comm.as2.micalg.rfc | 通信ユーザー | 署名有りメッセージ送信、署名有りMDN送信のHTTPヘッダのContent-Typeのmicalgパラメーターの記述ルールを設定します。 RFC5751に従う場合に「RFC5751」を指定します。 アルゴリズムはハイフンを加えた記述になります。(SHA-1の場合「sha-1」) ※デフォルトはRFC3851です。アルゴリズムはハイフンを除いた記述になります。(SHA-1の場合「sha1」) |
comm.http.client.requestline.abspath | 通信ユーザー | HTTPリクエストのURIをabs_path形式とするか否かを設定します。デフォルト値は「false」です。
|
comm.http.client.server.verification | 通信ユーザー | HTTPSで接続する際のSSL/TLSサーバー証明書詳細検証の要否をtrue/falseで設定します。 デフォルト値はfalseです。 trueとした場合、詳細検証として接続先情報(URL)のFQDNとサーバー証明書のCommonNameの比較検証を行います。 不一致の場合、サーバー証明書の詳細検証エラーとし、接続を切断します。 falseとした場合、サーバー証明書の詳細検証は行いません。 |
comm.as2.certificate.validate.leaf.only | 通信ユーザー | 受信メッセージの署名に含まれる証明書の連鎖も含めて検証するか末端の証明書のみで検証するかの署名検証方式を設定します。 連鎖を検証する場合、証明書順序は「末端の証明書、中間証明書、ルート証明書」の順であることを期待します。
|
comm.http.server.basic.multipleusers | 通信ユーザー | HTTPサーバーのBasic認証のユーザー/パスワードを複数持つか否かを設定します。デフォルト値はfalseです。 ユーザー:user1=aaa,user2=bbb パスワード:user1=aaa,user2=bbb ※ユーザー/パスワードの最大文字数はkey=value併せて1000文字
|
※反映タイミングの記載がないプロパティ値は次回通信から有効になります。
17.3.2 ロード時に指定するパラメーター
項目名 | 説明 |
---|---|
comm_append_transferfile | 論理ファイルで設定したファイル名の末尾にロード時に指定した伝送ファイル名を付与するか否かを選択するオプションです。 有効とする場合には値に「1」あるいは「on」を指定してください。 「論理ファイルのファイル名」+「ロード時に指定した伝送ファイル名」になります。 |
comm_append_timestamp |
伝送するファイル名の末尾にタイムスタンプを追加するか否かを選択するオプションです。
※「yyyyMMddhhmmssSSS」形式のタイムスタンプを付与します |
comm_parameter1~10 | 通信終了時処理に連携する任意のパラメーターです。
指定した任意のパラメーターおよび値は、通信終了時処理に連携されます(通信処理で値を変更する事はありません)。
|
17.3.3 通信終了時処理のパラメーター
項目名 | 説明 |
---|---|
comm_protocol | 通信手順 AS2手順は「Protocol.EDIINT_AS2」固定 |
comm_connection_direction | 発着信区分 発信:「ConnectionDirection.OUTBOUND」 着信:「ConnectionDirection.INBOUND」 |
comm_transfer_direction | 送受信区分 送信:「TransferDirection.SEND」 受信:「TransferDirection.RECEIVE」 |
comm_operation_date |
運用日
|
comm_serial_number | 通番 |
comm_transfer_file_name | 伝送ファイル名 |
comm_connection_id | 接続ID |
comm_start_datetime |
接続開始日時
|
comm_end_datetime |
接続終了日時
|
comm_transfer_start_datetime |
ファイル転送開始日時
|
comm_transfer_end_datetime |
ファイル転送終了日時
|
comm_local_ip_addr | ローカルIPアドレス |
comm_local_port | ローカルポート |
comm_remote_ip_addr | リモートIPアドレス |
comm_remote_port | リモートポート |
comm_send_size | 送信バイト数 |
comm_receive_size | 受信バイト数 |
comm_http_request_headers_[ヘッダキー名] | HTTPリクエストヘッダ 「comm_http_request_headers_content_type」で「Content-Type」ヘッダの情報を取得することができます。 ※ヘッダキー名は以下ルールによる変換後の文字列をキー名とします。 ①全て小文字に変換 ②英数字以外の文字は半角アンダースコア「_」に変換 ※値は1000文字までの制限があります。1000文字を超えた場合1000文字以降は除去します。 |
comm_http_response_headers_[ヘッダキー名] | HTTPレスポンスヘッダ ※HTTPリクエストヘッダと同様です。 |
comm_as2_mdn_disposition | 受信したMDNのDispositionヘッダの情報 |
17.3.4 流通BMS協定シートとの項目対応表
本章は、流通BMS協議会が発行する「流通ビジネスメッセージ標準協定シート 第2.1版(2013年1月版)」(以降、流通BMS協定シートと記載)とACMS Cloudを用いてファイル転送を行う際に必要となる情報の対応関係を示すものです。以下の前提で記載しています。もし逆の場合には、[小売]と[ 卸 ]を入れ替えてください。
[小売] = 接続先
[ 卸 ] = ACMS Cloud利用者
17.3.4.1 EDI基本情報協定シートとの対応
流通BMS協定シートの「②-1 EDI基本情報協定」とACMS Cloudの設定項目について対応関係を記載します。
1.基本情報
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 取引者間の基本情報 識別ID | 不要 | 対応項目はありません。 |
2.小売 企業情報
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 企業名:日本語 | 任意 | [通信ユーザー] – [注釈] |
2 | 企業名:英語 | 任意 | [通信ユーザー] – [注釈] |
3 | 企業識別コード:(GLN:13桁) | 必須 | [通信ユーザー] – [相手識別子] |
4-1 | 企業情報参照先:(URL:ホームページ等) | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-2 | EDI責任者情報:氏名 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-3 | EDI責任者情報:住所 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-4 | EDI責任者情報:電話番号 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-5 | EDI責任者情報:FAX番号 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-6 | EDI責任者情報:Eメールアドレス | 不要 | 対応項目はありません。 |
5-1 | EDI担当者情報:氏名 | 任意 | [通信ユーザー] – [担当者] |
5-2 | EDI担当者情報:住所 | 任意 | [通信ユーザー] – [住所] |
5-3 | EDI担当者情報:電話番号 | 任意 | [通信ユーザー] – [電話番号] |
5-4 | EDI担当者情報:FAX番号 | 任意 | [通信ユーザー] – [FAX番号] |
5-5 | EDI担当者情報:Eメールアドレス | 任意 | [通信ユーザー] – [メールアドレス] |
5-6 | EDI担当者情報:委託先企業識別コード | 不要 | 対応項目はありません。 |
6-1 | サーバ稼働時間帯:開始時間 | 任意 |
|
6-2 | サーバ稼働時間帯:終了時間 | 任意 |
|
6-3 | サーバ稼働時間帯:備考 | 不要 | 対応項目はありません。 |
7 | 備考 | 不要 | 対応項目はありません。 |
3.卸 企業情報
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 企業名:日本語 | 不要 | 対応項目はありません。 |
2 | 企業名:英語 | 不要 | 対応項目はありません。 |
3 | 企業識別コード:(GLN:13桁) | 必須 | [通信ユーザー] – [当方識別子] |
4-1 | 企業情報参照先:(URL:ホームページ等) | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-2 | EDI責任者情報:氏名 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-3 | EDI責任者情報:住所 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-4 | EDI責任者情報:電話番号 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-5 | EDI責任者情報:FAX番号 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4-6 | EDI責任者情報:Eメールアドレス | 不要 | 対応項目はありません。 |
5-1 | EDI担当者情報:氏名 | 不要 | 対応項目はありません。 |
5-2 | EDI担当者情報:住所 | 不要 | 対応項目はありません。 |
5-3 | EDI担当者情報:電話番号 | 不要 | 対応項目はありません。 |
5-4 | EDI担当者情報:FAX番号 | 不要 | 対応項目はありません。 |
5-5 | EDI担当者情報:Eメールアドレス | 不要 | 対応項目はありません。 |
5-6 | EDI担当者情報:委託先企業識別コード | 不要 | 対応項目はありません。 |
6-1 | サーバ稼働時間帯:開始時間 | 不要 | 対応項目はありません。 |
6-2 | サーバ稼働時間帯:終了時間 | 不要 | 対応項目はありません。 |
6-3 | サーバ稼働時間帯:備考 | 不要 | 対応項目はありません。 |
7 | 備考 | 不要 | 対応項目はありません。 |
17.3.4.2 EDI通信パラメータ協定シートとの対応
流通BMS協定シートの「②-2 EDI通信パラメータ協定」とACMS Cloudの設定項目について対応関係を記載します。
1.基本情報
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 取引者間の基本情報 識別ID | 不要 | 対応項目はありません。 |
2 | 通信プロトコル情報ID | 不要 | 対応項目はありません。 |
3 | 有効期間開始日時 | 任意 | [通信ユーザー] – [有効期間(開始)] |
4 | 有効期間終了日時 | 任意 | [通信ユーザー] – [有効期間(終了)] |
2.共通 通信情報
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 通信手順 | 必須 | (使用プロトコル確認として必要です) |
2 | CPAID | 不要 | 対応項目はありません。 |
3.小売 通信情報
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 証明書 利用する証明書を発行した認証局事業者 | 必須 | [認証局の証明書] ※接続先から入手した認証局事業者の証明書を登録してください |
2 | セキュリティプロトコル(認証情報) クライアント認証 | 不要 | 対応項目はありません。 |
セキュリティプロトコル(認証情報) ベーシック認証 | 不要 | 対応項目はありません。 | |
セキュリティプロトコル(認証情報) メッセージ署名 | 不要 | 対応項目はありません。 | |
3 | エンドポイント:URI | 必須 | [通信ユーザー] – [接続先情報(URL)] |
エンドポイント:IPアドレス | 必須 | [通信ユーザー] – [接続先情報(URL)] | |
エンドポイント:ネットマスク | 不要 | 対応項目はありません。 | |
4 | 信頼性MSG交換:再送回数 | 不要 | 対応項目はありません。 |
信頼性MSG交換:再送間隔 | 不要 | 対応項目はありません。 | |
信頼性MSG交換:重複検出時間 | 不要 | 対応項目はありません。 | |
5 | 識別情報:企業識別情報(GLN:13桁) | 必須 | [通信ユーザー] – [相手識別子] |
識別情報:マシン識別情報 | 不要 | 対応項目はありません。 |
4.卸 通信情報
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 証明書 利用する証明書を発行した認証局事業者 | 不要 | 対応項目はありません。 |
2 | セキュリティプロトコル(認証情報) クライアント認証 | 必須 | ■メッセージ受信側となる場合の設定 [通信ユーザー] – [着信を許容する着信リスナー] ■メッセージ送信側となる場合の設定 [キーペア] [通信ユーザー] – [SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア] |
セキュリティプロトコル(認証情報) ベーシック認証 | 必須 | ■メッセージ受信側となる場合の設定 [通信ユーザー] – [HTTPサーバーのBasic認証] ※Basic認証のユーザー、パスワードは当方が定めた値を設定してください ■メッセージ送信側となる場合の設定 [通信ユーザー] – [HTTPクライアントのBasic認証] ※Basic認証のユーザー、パスワードは接続先の担当者にご確認ください | |
セキュリティプロトコル(認証情報) メッセージ署名 | 必須 | ■メッセージ受信側となる場合の設定 [論理ファイル] – [受信データの署名] [論理ファイル] – [受信データの署名に証明書が含まれるか] ■メッセージ送信側となる場合の設定 [キーペア] [通信ユーザー] – [署名の作成で使用するキーペア] [論理ファイル] – [送信データの署名の設定] [論理ファイル] – [送信データの署名に証明書を含めるか] | |
3 | エンドポイント:URI | 必須 | ■メッセージ受信側となる場合の設定 |
エンドポイント:IPアドレス | 不要 | 対応項目はありません。 | |
エンドポイント:ネットマスク | 不要 | 対応項目はありません。 | |
4 | 信頼性MSG交換:再送回数 | 必須 | [通信ユーザー] – [リトライ回数] [通信ユーザー] – [MDN非同期応答未受信時リトライ回数] |
信頼性MSG交換:再送間隔 | 必須 | [通信ユーザー] – [リトライ間隔(秒)] [通信ユーザー] – [MDN非同期応答監視タイマー(秒)] | |
信頼性MSG交換:重複検出時間 | 必須 | ACMS Cloudでは、クリーンアップで受信タスクが削除されない限り重複検出を常に行います。重複検出時間は、受信タスクの完了保存日数となります。 | |
5 | 識別情報:企業識別情報(GLN:13桁) | 必須 | [通信ユーザー] – [当方識別子] |
識別情報:マシン識別情報 | 不要 | 対応項目はありません。 |
17.3.4.3 メッセージ情報協定シートとの対応
流通BMS協定シートの「③-1メッセージ情報協定/③-2 メッセージ情報協定『百貨店用』」とACMS Cloudの設定項目について対応関係を記載します。
■使用するメッセージ種
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | メッセージ名称 | 任意 | [論理ファイル] – [注釈] |
2 | 英語名称 | 任意 | [論理ファイル] – [注釈] |
3 | 送受信方向 | 必須 | [論理ファイル] – [送受信] 「小売 ← 卸・メーカー」の場合:送信 「小売 → 卸・メーカー」の場合:受信 |
4 | 採用 | 必須 | スペック確認として必要です。 |
5 | 圧縮 | 必須 | ■メッセージ受信側となる場合 [論理ファイル] – [受信データの圧縮] ■メッセージ送信側となる場合 [論理ファイル] – [送信データの圧縮の設定] |
6 | 採用バージョン | 不要 | 対応項目はありません。 |
7 | 送信予定時刻(予定日) | 不要 | 対応項目はありません。 |
8 | 文書形式(MIMEタイプ) | 必須 | [論理ファイル] – [コンテンツタイプ] |
9 | その他、調整事項 | 不要 | 対応項目はありません。 |
■備考
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | 備考 | 不要 | 対応項目はありません。 |
17.3.4.4 流通BMS協定シート以外の調整項目
流通BMS協定シートに対応する項目のないACMS Cloud独自項目について、通信相手との取り決めが必要となる可能性がある項目を以下に記載します。
# | 流通BMS協定シートの項目 | ACMS Cloudの項目 | |
---|---|---|---|
区分 | 説明 | ||
1 | メッセージ暗号化の有無 | 必須 | 通信相手先とメッセージ暗号化の有無を取り決める必要があります。以下項目が該当します。 [通信ユーザー] – [暗号データの復号で使用するキーペア] [通信ユーザー] – [暗号の作成で使用する通信相手の証明書] ※通信相手の証明書は接続先の担当者にご確認ください |
2 | 暗号で利用するアルゴリズム | 任意 | メッセージ暗号化を行う場合、通信相手先と暗号化のアルゴリズムを取り決める必要があります。以下項目が該当します。 [論理ファイル] – [送信データの暗号の設定] [論理ファイル] – [送信データの暗号アルゴリズム] [論理ファイル] – [受信データの暗号] [論理ファイル] – [受信データの暗号アルゴリズム] |
3 | MDNの署名有無 | 任意 | メッセージ処置通知(MDN)を利用する場合、MDNの署名有無を取り決める必要があります。以下項目が該当します。 [通信ユーザー] – [署名の作成で使用するキーペア] [論理ファイル] – [MDN要求の設定] [論理ファイル] – [受信する署名付きMDNには証明書が含まれるか] [論理ファイル] – [応答する署名付きのMDNに証明書を含めるか] |
4 | MDNの応答方式 | 任意 | メッセージ処置通知(MDN)を利用する場合、MDNの応答方式を取り決める必要があります。以下項目が該当します。 [論理ファイル] – [MDNの同期/非同期の種類] |
5 | 署名アルゴリズム | 必須 | メッセージ署名、MDN署名を行う場合、署名アルゴリズムを取り決める必要があります。以下項目が該当します [通信ユーザー] – [署名アルゴリズム] |
6 | MICアルゴリズム | 任意 | 暗号のハッシュ(MIC)の照合による受信後の否認防止を利用する場合、MIC値を算出するアルゴリズムを取り決める必要があります。以下項目が該当します。 [通信ユーザー] – [MICアルゴリズム] |
7 | 重複検出時の振る舞い | 必須 | メッセージ重複時の振る舞いを取り決める必要があります。以下項目が該当します。 [論理ファイル] – [重複メッセージ] |
8 | データの識別項目 | 任意 | 受信時に伝送上のファイルを識別する必要がある場合に、識別項目を取り決める場合があります。以下項目が該当します。 [通信ユーザー] – [ファイル指定文字列] [通信ユーザー] – [受信ファイル名の種類] [論理ファイル] – [ファイル名] |