設定の手引き

34 メール通知の初期設定を行う

34.1 メール通知の初期設定を行う

ここでは、メール通知の管理方法について解説します。

34.1.1 メール通知の概要

ACMS Cloudでは、ログの発生及び着信送信データの準備通知を、メールにより外部の運用者や利用者に通知することができます。

ログの発生を通知する機能を「ログ通知」、着信送信データの準備通知を「データ通知」と呼びます。

34.1.2 メールフォーマット定義

メール通知機能を使用する場合、送信するメールの書式をあらかじめ定義しておきます。

メールフォーマットを定義するには、[マスター]-[システム]-[メールフォーマット]をクリックし、さらに[新規作成]ボタンをクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

新規作成画面では、以下の項目を設定します。

項目

概要

メールフォーマット名

定義するメールフォーマットの名前を入力します。

用途

「ログ通知用」か「データ通知用」を選択します。

件名

送信するメールの件名を入力します(マクロの使用が可能)

本文

送信するメールの本文を入力します(マクロの使用が可能)

エンコーディング

メールのエンコーディングを選択します。

ISO-2022-JP:日本語でメールを送る場合の標準ですが、一部送ることができない文字があります。

UTF-8 :最近では一般的なエンコードです。全ての文字を送ることができますが、古いコンピュータでは文字化けすることがあります。

注釈

定義の説明を入力します(オプション)

メール通知機能では、以下の3つのメールアドレスが送信元として使用されます。
また、ログ通知は特定の送信元アドレスから配信されるため、これらのアドレスを受信可能な設定にしておいてください。なお、下記メールアドレスは送信専用となります。

お知らせ…info@acmscloud.com

ログメール通知、データ通知…log@acmscloud.com

アカウント通知…system@acmscloud.com

件名及び本文には、用途に応じたマクロを使用することができます。

ログ通知で使用できるマクロ

項目

概要

%timestamp%

ログの発生時刻が出力されます

%logid%

「SCNF001」等のログIDが出力されます

%loglevel%

「CRITICAL」等のログレベルが出力されます

%logtype%

「SYSTEM」等のログタイプが出力されます

%logmessage%

ログメッセージが出力されます

%logparam%

ログパラメーターが出力されます

%logdescription%

ログのガイダンスメッセージが出力されます

%logaction%

ログのアクションメッセージが出力されます

データ通知で使用できるマクロ

項目

概要

%user_id%

データの準備ができた通信ユーザー名が出力されます

%user_name%

通信ユーザー定義に設定されている注釈内容が出力されます

%file_id%

データの準備ができた論理ファイル名が出力されます

%file_name%

論理ファイル定義に設定されている注釈内容が出力されます

%group_id%

論理ファイル定義が所属する業務グループ名が出力されます

%tantousha%

通信ユーザー定義.相手先情報の担当者が出力されます

%tel_no%

通信ユーザー定義.相手先情報の電話番号が出力されます

%fax_no%

通信ユーザー定義.相手先情報のFAX番号が出力されます

%e_mail%

通信ユーザー定義.相手先情報のメールアドレスが出力されます

%byte_count%

データのバイト数が出力されます

%transaction_id%

タスクIDが出力されます

%carry_date%

未受信状態でのタスク保存日数が出力されます

34.1.3 ログメール通知定義

ログメール通知を定義するには、[マスター]-[システム]-[ログメール通知]をクリックし、さらに[新規作成]ボタンをクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

AI によって生成されたコンテンツは間違っている可能性があります。

新規作成画面では、以下の項目を設定します。

項目

概要

ログメール通知名

定義するログメール通知の名前を入力します。

送信先

メールの宛先となるメールアドレスを入力します。

メールフォーマット名

使用するメールフォーマット定義名を入力します

注釈

定義の説明を入力します(オプション)

続いて、[出力条件]をクリックし、メールを通知すべきログの条件を指定します。

指定の方法は、ログ出力定義と同様です。

34.1.4 ログの出力条件の設定

条件に合致したログだけを出力するように設定することができます。出力条件を設定するには、[出力条件]をクリックして以下の項目を設定します。

[出力条件]を設定しない場合、全てのログが対象となります。

ログタイプ、ログレベルを除き、”*” 及び “?” のワイルドカードが使用できます。

項目

概要

ログID

ログのIDを条件として指定します 一致するものを除外するには、単語の先頭に “!” を付けてください

ログタイプ

ログタイプを条件として選択します 複数選択が可能です

ログレベル

ログレベルを条件として選択します 複数選択が可能です

ノード名

ログの発生ノードを条件として指定します

業務グループ

主業務グループを条件として指定します

関連業務グループ

関連業務グループを条件として指定します ログは複数の関連業務グループを持つことがありますが、指定した条件が一つでも含まれていれば、出力対象となります

ロープ名

ロープ名を条件として指定します

通信ユーザー名

通信ユーザー名を条件として指定します

論理ファイル名

論理ファイル名を条件として指定します

フロー名

フロー名を条件として指定します

アプリケーション名

アプリケーション名を条件として指定します

オペレーターグループ

オペレーターグループを条件として指定します

オペレーターID

オペレーターIDを条件として指定します

また、スペースで区切って複数の値を指定することができます。

項目において、指定しない 選択しない 場合は、条件として使用しないことを意味します。

複数の項目に指定を行った場合、指定した全ての条件を満たすログのみが出力対象となります。

「ロープ名」の指定で使用できる名称は以下の項目があります。

項目 概要
スケジューラー :Scheduler
メール送信

:MailSender

通信ポート [テナント名]:[通信ポートグループ名][通信ポート名]
着信リスナー [テナント名]:[着信リスナー名]
アプリケーションポート [テナント名]:[アプリケーションポートグループ名][アプリケーションポート名]
ログ出力 [テナント名]:[ログ出力名]

システムテナントのロープの場合、[テナント名]は指定しません。

また、[]で括られているものに関して、実際の指定時に[]は不要です。

  *大量のメール送信は、不正なメールと判断されることがあります。

   ログメール通知は、最低限通知が必要なログ(ログレベル=CRITCAL)に限定することを推奨します。

34.1.5 ログメール通知の稼働状況とメール送信

ログメール通知定義は、以下の稼働状況を取ります。

またその稼働状況にある場合、メール送信は以下のように取り扱われます。

項目

概要

開始

定義自体が開始状態です。

明示的に開始されているため、通知対象のログが発生しても送信されません。

停止

定義自体が停止状態です。

明示的に停止されているため、通知対象のログが発生しても送信されません。

メール送信Rope停止

定義は開始状態ですが、メール送信機能が停止されています。

明示的に停止されているため、通知対象のログが発生しても送信されません。

SMTP障害

定義、機能ともに開始されていますが、メールサーバに接続できません。

定期的にリトライを行い、回復時点でメールが送信されます。

輻輳停止

大量のメール送信が発生したため、一時的に送信をやめています。

この間に発生したメールは、送信されません。

定義不正

定義を開始した以降に、定義が不正な設定になりました。

(メールフォーマット定義の削除等)

通知対象のログが発生しても送信されません。

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