15.1 運用設定
全銀TCP/IP手順を運用するための設定を解説します。
15.1.1 発信の設定
全銀手順で発信の送受信を行うためには以下の設定が必要となります。
定義の設定後、各リソースを有効にしてください。
- 通信ユーザーの作成
- 論理ファイルの作成
15.1.1.1 通信ユーザーを作成する
全銀手順で使用する通信ユーザーを作成します。

■基本情報
項目名 | 説明 |
---|---|
業務グループ | 通信ユーザーが所属する業務グループを選択します。 EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。 ●EDI(対外接続) WG-ED ●基幹システムとの接続 WG-ES |
通信ユーザー名 | 通信ユーザーの名前を設定します。 |
貸出 | 通信ユーザーを設定した業務グループ以外へ貸出すか否かを選択します。 |
通信ポートグループ | 使用する通信ポートグループを選択します。
|
相手センター確認コード | 通信相手と取り決めた通信制御電文の相手センター確認コードを設定します。 ループバック設定では、送信と受信で「相手センター確認コード」と「当方センター確認コード」の値を入れ替えます。 |
当方センター確認コード | 通信相手と取り決めた通信制御電文の当方センター確認コードを設定します。 ループバック設定では、送信と受信で「相手センター確認コード」と「当方センター確認コード」の値を入れ替えます。 |
注釈 | 通信ユーザーの注釈を設定します。 |
■全銀ユーザー詳細情報
項目名 | 説明 |
---|---|
発信情報 | 接続先の電話番号、あるいはホスト、またはIPアドレスとポート番号を設定します。 |
発信でSSL/TLSを使用 | 発信時にSSL/TLSを使用するかを選択します。 |
代替発信情報 | 発信情報への接続でエラーとなった場合に使用する代替接続先の情報を設定します。 |
代替発信でSSL/TLSを使用 | 代替発信時にSSL/TLSを使用するかを選択します。 |
プロトコル種別 | 全銀のプロトコル種別を選択します。
|
パスワードチェック | 受信した通信制御電文に含まれるパスワードをチェックするか否かを選択します。 |
相手パスワード | 通信相手と取り決めた通信制御電文のパスワードを設定します。 ※送信する通信制御電文に含めるパスワードです。 |
当方パスワード | 通信相手と取り決めた通信制御電文のパスワードを設定します。 ※受信した通信制御電文に含まれるパスワードです。 |
ファイル成立タイミング | ファイル成立タイミングを選択します。
|
着信を許容する着信リスナー | 着信を許容する着信リスナーを2つ必須で指定します。EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。 ●EDI(対外接続) クライアント認証無し「EDLSNZEN101」「EDLSNZEN201」 ●基幹システムとの接続 クライアント認証無し「ESLSNZEN101」「ESLSNZEN201」
|
連続受信回数 | 論理Ackの送信タイミングを設定します。 |
接続を許可するIPアドレス | 着信を許可する通信相手のIPアドレスを設定します。 未設定の場合には通信相手のIPアドレスの確認はおこないません。 ※[ip-address/prefix-length]形式で設定します。 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – キーペア名 | 当方が発信側となる場合、SSL/TLSサーバーからクライアント認証を要求された際に使用するキーペアを選択します。 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用期間 | キーペアの有効期間に従うかどうかを指定します。キーペアの有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。※1 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用開始日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSクライアント認証で使用するキーペア – 利用終了日時 | キーペアの有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。キーペアの有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 末端の証明書名 | 当方が着信側となる場合、SSL/TLSサーバーでクライアント認証を要求し取得した公開鍵証明書の同一性検証で使用する公開鍵証明書を選択します。 ※切り替えに関しては「4 通信機能の概要」を参照してください。 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用期間 | 末端の証明書の有効期間に従うかどうかを指定します。末端の証明書の有効期限に従わない場合、利用開始日時、利用終了日時を設定する必要があります。※1 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用開始日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用開始日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSクライアント認証の同一性検証で使用する証明書 – 利用終了日時 | 末端の証明書の有効期限に従わない場合の利用終了日時を指定します。末端の証明書の有効期間内の任意の日時を指定してください。 |
SSL/TLSサーバー認証で使用する認証局グループ | 当方が発信側となる場合、SSL/TLSサーバー認証で「限定的な用途で信頼する」認証局グループを使用する場合に選択します。 ※SSL/TLSを使用した発信の場合にのみ使用します。 ※未選択の場合には「システム全体で信頼する」認証局グループを使用します。 |
■実行制御情報
項目名 | 説明 |
---|---|
リトライ | 一時障害発生時のリトライ有無を選択します。 |
リトライ回数 | リトライ回数を設定します。 |
リトライ間隔(秒) | リトライ間隔を設定します。 |
スローリトライ | ファイル無し応答時のリトライ有無を選択します。 |
スローリトライ回数 | スローリトライ回数を設定します。 |
スローリトライ間隔(秒) | スローリトライ間隔を設定します。 |
発信遅延時間(ミリ秒) | 発信遅延時間を設定します。 |
■通信ユーザー詳細情報
項目名 | 説明 |
---|---|
障害停止 | 通信ユーザー単位の障害停止有無を選択します。 |
並列実行数 | 通信ユーザー単位の並列実行数を設定します。 |
有効期間(開始) | 通信ユーザーの有効期間開始日を設定します。 |
有効期間(終了) | 通信ユーザーの有効期間終了日を設定します。 |
運用日切替時刻 | 運用日の切替時刻を設定します。 |
マルチファイル転送 | 任意編成のマルチファイル転送をするか否かを選択します。 ※「4.2.1 マルチファイル転送」を参照してください。 |
■相手先情報
項目名 | 説明 |
---|---|
住所 | 相手先の住所を設定します。 |
担当者 | 相手先の担当者を設定します。 |
電話番号 | 相手先の電話番号を設定します。 |
FAX番号 | 相手先のFAX番号を設定します。 |
メールアドレス | 相手先のメールアドレスを設定します。 |
メールフォーマット名 | メール通知で使用するメールフォーマットを選択します。 |
メール通知 | メール通知の有無を選択します。
|
15.1.1.2 論理ファイルを作成する
全銀手順で使用する論理ファイルを作成します。

■基本情報
項目名 | 説明 |
---|---|
業務グループ | 論理ファイルが所属する業務グループを選択します。 EDI、基幹システム連携での利用で指定する名称が異なります。 ●EDI(対外接続) WG-ED ●基幹システムとの接続 WG-ES |
通信ユーザー名 | 論理ファイルが参照する通信ユーザーを選択します。 |
論理ファイル名 | 論理ファイルの名前を設定します。 |
貸出 | 論理ファイルを設定した業務グループ以外へ貸出すか否かを選択します。 |
発着信 | 発着信を選択します。
|
送受信 | 送受信を選択します。
|
全銀ファイル名 | 通信相手と取り決めたファイル制御電文のファイル名を設定します。 |
通信終了処理の起動単位 | 通信が終了した後の処理の起動単位を選択します。
受信時のみ設定が可能です。 |
正常時終了処理 | 通信が正常終了した後に起動する処理を選択します。
|
正常時終了処理‐フロー名 | 通信が正常終了した後に起動するフロー名を設定します。 受信時のみ設定が可能です。 |
注釈 | 論理ファイルの注釈を設定します。 |
■全銀ファイル情報
項目名 | 説明 |
---|---|
発信情報 ※2 | 接続先の電話番号、あるいはホスト、またはIPアドレスとポート番号を設定します。未設定の場合には通信ユーザーの設定に従います。 |
発信でSSL/TLSを使用 ※2 | 発信時にSSL/TLSを使用するかを選択します。 未設定の場合には通信ユーザーの設定に従います。 |
代替発信情報 ※2 | 発信情報への接続でエラーとなった場合に使用する代替接続先の情報を設定します。 未設定の場合には通信ユーザーの設定に従います。 |
代替発信でSSL/TLSを使用 ※2 | 代替発信時にSSL/TLSを使用するかを選択します。 未設定の場合には通信ユーザーの設定に従います。 |
レコード長 | 通信相手と取り決めたレコード長を設定します。 レコードIDが可変長の場合、最大レコード長を設定します。 レコードIDが不定長の場合、適当な伝送長(2048、4096等)を指定します。 |
レコードID | 通信相手と取り決めたレコード形式を選択します。
|
アクセスキーチェック | 受信したファイルアクセスキーをチェックするかどうかを選択します。 |
送信ファイルアクセスキー | 通信相手と取り決めたファイル制御電文のファイルアクセスキーを設定する。 ※送信するファイル制御電文に含めるファイルアクセスキーです。 |
受信ファイルアクセスキー |
通信相手と取り決めたファイル制御電文のファイルアクセスキーを設定する。
|
サイクル管理 | 通信相手と取り決めたサイクル管理の有無を選択します。
|
二重交換 | 正常終了した通信タスクの再転送を認めるか否かを選択します。 ※サイクル管理ありで、発信受信、あるいは着信送信の場合に有効となる機能です。 |
データ圧縮 | 通信相手と取り決めたデータ圧縮をするか否かを選択します。 発信の場合に有効で、着信の場合は通信相手に従います。 |
再送区分 | 通信相手と取り決めた再送方式を選択します。
|
伝送ブロック長 | 通信相手と取り決めた伝送ブロック長(256から32767まで)を設定します。 全銀TCP/IP手順において、伝送ブロック長よりもレコード長が大きな値である場合は、レコード長の値を元に伝送が行われます。なお可変長の際には、送信するレコード長が伝送ブロック長よりも大きな値である場合、送信するデータのレコード長を元に伝送が行われます。 |
ブロッキングファクター | 通信相手と取り決めたブロッキングファクターを設定します。
明示的に指定された値が、伝送ブロック長内に格納可能なレコード数よりも大きな値である場合、伝送ブロック内に格納可能な最大レコード数で送信が行われます。 |
電文区分 | ファイル制御電文の電文区分の設定方法を選択します。 |
交換通番 | 「サイクル管理なし」の場合はデータ交換通番です。 サイクル管理が「サイクル管理あり」、または「サイクル管理あり(3桁)」の場合はサイクル番号です。 ※交換通番の変更は、「サイクル管理あり」または「サイクル管理あり(3桁)」ことを条件とし、論理ファイル詳細画面の右上部のアクション[交換通番変更]により実施できます。 |
運用日 | データ交換を行った運用日です。 |
※2 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。
■実行制御情報
項目名 | 説明 |
---|---|
リトライ ※2 | 一時障害発生時のリトライ有無を選択します。 |
リトライ回数 ※2 | リトライの回数を設定します。 |
リトライ間隔(秒) ※2 | リトライの間隔を設定します。 |
スローリトライ ※2 | ファイル無し応答時のリトライ有無を選択します。 |
スローリトライ回数 ※2 | スローリトライの回数を設定します。 |
スローリトライ間隔(秒) ※2 | スローリトライの間隔を設定します。 |
発信遅延時間(ミリ秒) | 発信遅延時間を設定します。 |
※2 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。
■論理ファイル詳細情報
項目名 | 説明 |
---|---|
障害停止 | 論理ファイル単位の障害停止有無を選択します。 |
並列実行数 | 論理ファイル単位の並列実行数です。 全銀手順では並列実行を行えないため「1」固定です。 |
有効期間(開始) | 論理ファイルの有効期間開始日を設定します。 |
有効期間(終了) | 論理ファイルの有効期間終了日を設定します。 |
運用日切替時刻 ※2 | 運用日の切替時刻を設定します |
任意連結送信 | 連結送信をするか否かを選択します。
※障害停止「する」、並列実行数「1」で使用できます。 |
データ未登録時の処理方法 | ロードでデータファイルの指定が無かった場合の動作を選択します。
※ロード時に強制登録オプション指定の場合は、本設定に関わらずタスク(0 バイト ファイル)を作成します。 |
受信ファイル無し | ファイル無しを検知した場合の動作を選択します。
※発信受信の場合に有効となる設定です。 |
終了処理の起動 | 受信ファイル無しが正常終了する場合に終了処理を起動するか否かを選択します。
|
送信ファイル無し | 送信ファイルがない場合の動作を選択します。
※着信送信の場合に有効となる設定です。 |
終了処理の起動 | 送信ファイル無しが空データを送信する場合に終了処理を起動するか否かを選択します。
|
メール通知 ※2 | メール通知の有無を選択します。
|
※2 各項目は通信ユーザーの設定に従うため、必須入力ではありません。
15.1.2 着信の設定
全銀手順で着信の送受信を行うためには以下の設定が必要となります。
定義の設定後、各リソースを有効にしてください。
- 通信ユーザーの作成
- 論理ファイルの作成
■着信通信時のSSL/TLS接続と証明書提供について
ACMS Cloudへ着信する際は、SSL/TLS設定で接続する必要があります。通信相手先へ必要な証明書を提供してください。
詳細は 『4通信の概要 』の「4.1キーペア」に記載している「SSL/TLSサーバー認証でACMS Cloudがサーバーになる場合」を参照してください。
15.1.2.1 通信ユーザーを作成する
全銀手順で使用する通信ユーザーを作成します。
※発信と同様の手順で作成します。
15.1.2.2 論理ファイルを作成する
全銀手順で使用する論理ファイルを作成します。
※発信と同様の手順で作成します。
15.1.3 電文区分の詳細
電文区分を発信送信、着信受信、発信受信、着信送信に分けて記述します。
■発信送信
電文区分 | 開始回答電文受信の処理 | 再送要求電文受信の処理 |
---|---|---|
新規開始/障害再送 |
|
|
常に開始および常に再送 |
|
|
■着信受信
電文区分 | 説明 |
---|---|
新規開始/障害再送 |
|
常に開始 |
|
常に再送 |
|
■発信受信
電文区分 | 説明 |
---|---|
新規開始/障害再送 |
開始回答以外はエラーとします。
テキスト以外はエラーとします。 |
常に開始 |
開始回答以外はエラーとします。 |
常に再送 |
テキスト以外はエラーとします。 |
■着信送信
電文区分 | 開始要求電文受信の処理 | 再送要求電文受信の処理 |
---|---|---|
新規開始/障害再送 |
|
|
常に開始および常に再送 |
|
|
15.1.4 ブロッキングファクターの自動計算について
■固定長/不定長
レコードIDが固定長または不定長の場合には、データ圧縮の設定値によって、以下のような計算式により算出されます。圧縮ありの場合は、全銀のデータ圧縮仕様に基づいた計算をおこなっています。
圧縮の有無 | 計算式 | 説明 |
---|---|---|
圧縮なし | 伝送ブロック長よりTTCの5バイト分を除外した長さをもとにレコード長で割ることにより、ブロッキングファクター値を算出します。 | |
圧縮あり | [(伝送ブロック長-5-2-1) の部分] 伝送ブロック長よりTTCの5バイト分と、圧縮前のテキスト長の2バイト分、テキスト終端の圧縮制御文字の1バイトを引いた伝送ブロック長を算出しています。
圧縮対象が全て非圧縮文字であった場合の圧縮制御文字の数を算出しています。 この算出した結果に対してレコード長を足すことで、圧縮対象が全て非圧縮文字であった場合の圧縮後のレコード長を算出しています 上記の計算結果をもとに、ブロッキングファクター値を算出します。 |
なお、伝送ブロック長とレコード長の設定値によっては、圧縮なしよりも圧縮ありのほうが、ブロッキングファクターが小さくなる場合があります。
■可変長
レコードIDが可変長の場合には、データファイルから読み込まれたレコード長と伝送ブロック長を比較し、伝送ブロック長内に格納可能な最大レコード数までブロッキングして送信します。
なお、送信するデータのレコード長によりブロッキング数が変わるため、ブロッキング数は一定とならない場合もあります。
15.2 ファイル転送を実行する
ファイル転送の実行方法を解説します。
15.2.1 全銀手順でのファイル転送
15.2.1.1 発信送信、着信送信
ロード(通信)で通信ユーザー、論理ファイル、送信するデータファイルを指定し実行します。

■ロード(オプション)
説明 | |
---|---|
伝送ファイル | 本手順では使用しません。 |
パラメーター | 15.3 付録「15.3.2 ロード時に指定するパラメーター」を参照してください。 |
予約登録 | データ交換の開始を、自動スケジューラや運用者の操作で行う場合に指定します。 ※省略時は即時にデータ交換が開始されます。 |
処理予定日時 | 処理予定日時を指定します。 予約状態で登録する場合は指定できませ ん。 ※未指定時はタスクの登録日時になります。 |
強制登録 | 特定の前提条件を無視して通信対象のタスクを生成します。 ※無視される前提条件は以下になります。
また、データファイル未指定時は 0 バイト ファイルを生成します。 |
15.2.1.2 発信受信
ロード(通信)で通信ユーザー、論理ファイルを指定し実行します。

説明 | |
---|---|
伝送ファイル | 本手順では使用しません。 |
パラメーター | 15.3 付録「15.3.2 ロード時に指定するパラメーター」を参照してください。 ※複数指定する場合はカンマ区切りとします。 |
予約登録 | データ交換の開始を、自動スケジューラや運用者の操作で行う場合に指定します。 ※省略時は即時にデータ交換が開始されます。 |
処理予定日時 | 処理予定日時を指定します。 予約状態で登録する場合は指定できませ ん。 ※未指定時はタスクの登録日時になります。 |
強制登録 | 特定の前提条件を無視して通信対象のタスクを生成します。 ※無視される前提条件は以下になります。
また、データファイル未指定時は 0 バイト ファイルを生成します。 |
15.3 付録
15.3.1 プロパティ
項目名 | 指定場所 | 説明 |
---|---|---|
comm.legacy.receivetimeout | 通信ユーザー | 応答待ちタイムアウト値(ms)を指定します。 ※デフォルト値は「180000」(180秒)です。 |
comm.zen.connecttimeout | 通信ユーザー | 接続タイムアウト(ms)を指定します。 ※デフォルト値は「180000」(180秒)です。 |
comm.zen.othererrorsretry | 通信ユーザー | 回答電文でその他エラーを受信した際に即時障害とするか一時障害とするかを選択します。
※デフォルト値は「OFF」です。 |
comm.zen.over.text.seqno | 通信ユーザー | TTCのテキストシークェンス番号が最大値の65535を超過した際の動作を設定します。
※デフォルト値は「OFF」です。 |
comm.zen.seqno.resetvalue | 通信ユーザー | TTCのテキストシークェンス番号が最大値を超過した際のリセット番号を設定します。
“comm.zen.over.text.seqno”を”ON”にした際に有効となる設定です。 ※デフォルト値は「0」です。 |
comm.zen.ctrlcnt.resetvalue | 通信ユーザー | テキスト件数/レコード件数のリセット番号を設定します。
※未指定の場合にはcomm.zen.seqno.resetvalueに従います。 |
comm.zen.overserialno | 通信ユーザー | サイクル番号が最大値を超過した際の動作を設定します。
サイクル管理ありの場合に有効となる設定です。 ※デフォルト値は「OFF」です。 |
comm.zen.client.cert.o. [任意の文字列] | 通信ユーザー | SSL/TLSのクライアント認証で受信した主体者情報(Subject)の組織名(OrganizationName)の有効性検証を設定します。 末尾の任意の文字列を変えることで複数の組織名を設定することが可能です。 ※SSL/TLSを用いた着信の場合に有効となります。 |
comm.zen.client.cert.cn.[任意の文字列] | 通信ユーザー | SSL/TLSのクライアント認証で受信した主体者情報(Subject)の一般名(CommonName)の有効性検証を設定します。 末尾の任意の文字列を変えることで複数の一般名を設定することが可能です。 ※SSL/TLSを用いた着信の場合に有効となります。 |
comm.zen.client.cert.ou.[任意の文字列] | 通信ユーザー | SSL/TLSのクライアント認証で受信した主体者情報(Subject)の組織単位名(OrganizationalUnitName)の有効性検証を設定します。 末尾の任意の文字列を変えることで複数の組織単位名を設定することが可能です。 ※SSL/TLSを用いた着信の場合に有効となります。 |
comm.zen.client.cert.uid.[任意の文字列] | 通信ユーザー | SSL/TLSのクライアント認証で受信した主体者情報(Subject)のユーザー識別子(UserId)の有効性検証を設定します。 末尾の任意の文字列を変えることで複数のユーザー識別子を設定することが可能です。 ※SSL/TLSを用いた着信の場合に有効となります。 |
comm.zen.client.cert.serialnumber.[任意の文字列] | 通信ユーザー | SSL/TLSのクライアント認証で受信したシリアル番号(SERIAL NUMBER)の有効性検証を設定します。 末尾の任意の文字列を変えることで複数のシリアル番号を設定することが可能です。 ※SSL/TLSを用いた着信の場合に有効となります。 |
comm.zen.duplicate.resultcode | 通信ユーザー | 受信済サイクル番号を再度受信した際の開始回答電文の処理結果を設定します。
「99:その他エラー」を設定する
「16:二重ファイル伝送」を設定する ※デフォルト値は「OFF」です。 |
comm.zen.tcp.server.verification | 通信ユーザー | SSL/TLSで接続する際のSSL/TLSサーバー証明書詳細検証の要否をtrue/falseで設定します。 デフォルト値はfalseです。 trueとした場合、詳細検証として発信情報のFQDNとサーバー証明書のCommonNameの比較検証を行います。 不一致の場合、サーバー証明書の詳細検証エラーとし、接続を切断します。 falseとした場合、サーバー証明書の詳細検証は行いません。 |
comm.zen.resend.addjoinfiles | 通信ユーザー | 着信送信の連結送信にて通信異常が発生した場合に、その後に新規作成された通信タスクを再送時に追加連結して送信するかを設定します。
※デフォルト値は「false」です。 |
comm.zen.duplicate.send.notify | 通信ユーザー | 着信送信の二重交換時に終了処理を起動するかを設定します。
※デフォルト値は「false」です。 |
※反映タイミングの記載がないプロパティ値は次回通信から有効になります。
15.3.2 ロード時に指定するパラメーター
項目名 | 説明 |
---|---|
comm_zen_file_name_info | 全銀パソコン手順でファイル名補助情報を使用する場合にファイル名補助情報(HEXコード: 0~F、34バイト以内)を指定します。未指定時はファイル名補助情報なしになります。 34バイト以内の場合は0を充填して34バイトにします。 35バイト以上で指定された場合は35バイト以上は切り捨てます。 |
comm_zen_resend_option | 再送要求とするかを指定します。「ON」、または「1」が指定可能です。 |
comm_serial_number | ファイル伝送時の交換通番を指定します。 本パラメーターを指定する場合、以下条件を全て満たす必要があります。
また、comm_zen_resend_optionを指定する必要があります。 |
comm_parameter1~10 | 通信終了時処理に連携する任意のパラメーターです。
指定した任意のパラメーターおよび値は、通信終了時処理に連携されます(通信処理で値を変更する事はありません)。
|
15.3.3 通信終了時処理のパラメーター
項目名 | 説明 |
---|---|
comm_protocol | 通信手順 全銀手順は「Protocol.ZENGIN」固定 |
comm_connection_direction | 発着信区分 発信:「ConnectionDirection.OUTBOUND」 着信:「ConnectionDirection.INBOUND」 |
comm_transfer_direction | 送受信区分 送信:「TransferDirection.SEND」 受信:「TransferDirection.RECEIVE」 |
comm_operation_date | 運用日 |
comm_serial_number | 通番 |
comm_transfer_start_datetime | ファイル転送開始日時 「yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSS Z」形式 |
comm_transfer_end_datetime | ファイル転送終了日時 「yyyy-MM-dd HH:mm:ss.SSS Z」形式 |
comm_byte_count | バイト数 |
comm_record_count | レコード数 |
comm_zen_file_name_info | ファイル名補助情報 |
no_file | 受信ファイル有無 「1」ファイルなし |
comm_error_log_message_id | エラーの起因となるログID ※通信エラー時のみ設定 |
comm_duplicate_send | 完了タスクの再送信フラグ 「1」 ※comm.zen.duplicate.send.notify=trueで完了タスクの再送信時に設定 |